市況解説
2023年12月11日(月)市況解説
2023年12月11日(月)市況解説 大引け | |
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日経平均株価 | 32,791.80(+483.94) |
TOPIX | 2358.55(+34.08) |
売買高概算 | 155571万株 |
大引け・3日ぶり大幅反発-後場は高値圏で膠着感強める
11日の東京株式市場で日経平均株価は3日ぶりに大幅反発、前週末比483.94円高の32791.80円で取引を終えた。8日の米雇用統計など良好な経済指標発表を受けて、欧米の金融政策や先行き景気に対する懸念が和らぎ、各国で主要株価指数が軒並み上昇した流れを引き継いだ。米ナスダック総合指数は約5ヵ月ぶりに年初来高値を更新し、指数寄与度の大きい半導体関連の買いを誘ったほか、資源安や景気懸念で売られていた景気敏感株にも幅広く買いが入った。中国株の不振や岸田内閣の不透明感が意識され、後場は小幅レンジの取引が継続したが下値は限られた。東証株価指数(TOPIX)も3日ぶりに大幅反発。東証プライムの売買代金は概算で3兆4572億円、売買高は同15億5571万株、値上がり銘柄数は全体の85%超えの1416、値下がり212、変わらず32だった。業種別TOPIXは全33業種中、「その他金融」除く32業種が上昇し、「電気・ガス」「石油・石炭製品」「水産」「卸売」などが値上がり率の上位に並んだ。東京エレクトロン(8035)やソフトバンクグループ(9984)が値を保ち、東京電力ホールディングス(9501)、関電工(1942)、日本製鋼所(5631)などの原発関連は上げ幅を広げた。京成電鉄(9009)は日経電子版で「東証が親子上場や持分法適用の上場企業にその意義等についての開示強化を要請する」との報道を受け、一段高で約35年ぶりに上場来高値を更新、アウトソーシング(2427)は8日に米投資ファンドと組んでMBO(経営陣による買収)を発表したことを受けストップ高比例配分で引けた。今期業績見通しを上方修正したフリービット(3843)、アルトナー(2163)はともに急伸。半面、ニトリホールディングス(9843)、サイゼリヤ(7581)など円高メリット銘柄が弱く、アステラス製薬(4503)には証券会社の投資判断引き下げが観測された。中国景気懸念などで設備投資関連のミスミグループ本社(9962)が続落して年初来安値を更新、前期決算の下方修正や月次売上の悪化を発表した日本ハウスホールディングス(1873)も大幅安で終えた。公募増資等を発表した霞ヶ関キャピタル(3498)はストップ安比例配分。
新興市場は買い姿勢が弱く、東証グロース250指数は小幅反発にとどまった。ウェルスナビ(7342)、ファーストアカウンティング(5588)、QPS研究所(5595)が買われ、WASHハウス(6537)、INFORICH(9338)、ソレイジア・ファーマ(4597)が売られた。
2023年12月11日(月)市況解説 前引け | |
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日経平均株価 | 32,817.61(+509.75) |
TOPIX | 2356.50(+32.03) |
売買高概算 | 78329万株 |
前引け・大幅反発-世界株高、円高一服で修正買い
11日午前の東京株式市場で日経平均株価は大幅反発、先週末終値に比べ509.75円高い32817.61円で取引を終えた。8日に発表された米雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を上回って増加、このところの景気懸念が和らぐ格好で米主要3指数がそろって年初来高値を更新したことが好感された、円相場も1ドル145円台で弱含む値動きとなったことが安心感を誘い、先週は独歩安の様相を呈した日本株に急速に見直し買いが入った。大幅で始まってじりじりと上げ幅を広げ625円高まであったが、その後は中国株の軟調などを睨みつつ伸び悩んだ。東証株価指数(TOPIX)も大幅反発。東証プライムの売買代金は概算で1兆8011億円、売買高は同7億8329万株、値上がり銘柄数は全体の8割超えの1365、値下がり255、変わらず37だった。業種別TOPIXは全33業種中、「空運」「その他金融」を除く31業種が上昇、「電気・ガス」「卸売」「石油・石炭製品」「水産」などが値上がり率の上位に並んだ。半導体関連の東京エレクトロン(8035)、SCREENホールディングス(7735)、アドバンテスト(6857)が3%程上昇し指数を牽引、原油価格の反発を支えに三井物産(8031)はじめ資源株も軒並み買われた。今10月期増益転換の見通しや自社株買いを発表したカナモト(9678)が7%近く急伸、鳥貴族ホールディングス(3193)は8-10月期純利益の前年同期比10倍増や2030年までの1000店舗体制(現状の6割増し)目標を表明し、一時ストップ高まで買われた。東京電力ホールディングス(9501)は柏崎刈羽原発の再稼働思惑を支えに12%超え急伸し、MBO(経営陣傘下の買収)を発表したアウトソーシング(2427)はストップ高水準で買い気配のまま前場を終えた。半面、円高メリットとして買われてきたニトリホールディングス(9843)、ハニーズホールディングス(2792)が反落、原油安が好感されていたJAL(9201)が小安かった。8日急伸したローム(6963)も朝高のあと下げに転じ、8-10月期赤字となったエイチーム(3662)が大幅安するなどゲーム関連の売りも目に付いた。
新興市場でも主要銘柄中心に買いが先行し、東証グロース250指数が反発した。ビジョナル(4194)、スマレジ(4431)、JTOWER(4485)が買われ、カバー(5253)、ABEJA(5574)、海帆(3133)が売られた。
更新のタイミング
「前引け」市況解説...12時30分ごろ
「大引け」市況解説...16時30分ごろ
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