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市況解説 2025年6月30日(月)

2025年6月30日(月)市況解説 大引け
日経平均株価 40,487.39(+336.60)
TOPIX 2852.84(+12.30)
売買高概算 207615万株

大引け・5日続伸-後場失速も循環物色が支えに

30日の東京株式市場で日経平均株価は続伸、前週末比336.60円高の40487.39円で取引を終えた。連日の年初来高値更新で、前場中には700円超の上昇を見せた一方、後場は急速に伸び悩んだ。米利下げ期待や米減税法案の審議開始を好感したものの、トランプ大統領が日本の自動車輸出に関して不満を表明するなどで、今後の通商交渉への懸念が高まった。午後に入り円相場が1ドル=143円台後半に強含むなか、急ピッチな上昇に対する過熱警戒もあって、高値圏銘柄を中心に手仕舞い売りに押される展開となった。東証株価指数(TOPIX)も5日続伸。東証プライムの売買代金は概算で5兆6107億円、売買高は同20億7615万株、値上がり銘柄数は893、値下がり654、変わらず80だった。業種別TOPIXは全33業種中、「電気・ガス」「情報・通信」「鉱業」など28業種が上昇し、下落は「輸送用機器」「非鉄金属」「電気機器」など5業種。東京エレクトロン(8035)、アドバンテスト(6857)などが上げ幅を大きく縮めるなか、ソフトバンクグループ(9984)は後場もしっかり。NTT(9432)、KDDI(9433)、東京ガス(9531)など出遅れ感あった内需関連の一角が上げ幅を広げ相場を支えた。オリンパス(7733)は一部医療機器をついて、米FDA(食品医薬品局)から受けた輸入警告に「迅速に対応する」との声明を出し急反発、フジ・メディア・ホールディングス(4676)はフジテレビへのCM出稿再開が相次ぐなか、終日堅調に推移した。海外環境等の影響を受けづらい東宝(9602)、任天堂(7974)といったIP(知的所有権)関連も強く上場来高値を更新、週末に自社株買いを発表した日本駐車場開発(2353)も強い。後場に今期業績の下方修正を発表した高島屋(8233)は材料出尽くしで大幅に上昇した。半面、SCREENホールディングス(7735)、フジクラ(5803)、日本製鋼(5631)が後場下げに転じるなど、市場人気の高いAIや防衛関連での手仕舞い売りが広がった。トヨタ(7203)、SUBARU(7270)は米関税を警戒して一段安した。

新興市場は内需系企業を中心に後場も底堅く、東証グロース250指数は反発した。トライアル(141A)、フルッタフルッタ(2586)、環境フレンドリーホールディングス(3777)が買われ、TENTIAL(325A)、ジーエヌアイグループ(2160)、地盤ネットホールディングス(6072)が売られた。



2025年6月30日(月)市況解説 前引け
日経平均株価 40,809.82(+659.03)
TOPIX 2867.82(+27.28)
売買高概算 85822万株

前引け・大幅続伸―米政策への楽観的な見方広がる

30日午前の東京株式市場で日経平均株価は大幅続伸し、前週末終値に比べて659.03円高い40809.82円で引けた。利下げ観測の高まりや関税交渉の進展期待を背景に投資家心理が一段と強気に傾いた27日の米国市場の流れを引き継ぎ、幅広い銘柄に買いが膨らむ展開となった。「米上院がトランプ大統領が掲げる包括的な税制・歳出法案の審議開始を可決」と伝わり、米株先物が上昇したことも追い風となり先物主導で上げ幅を拡大、一時700円超上昇し、取引時間中としては昨年7月中旬以来の高値を付ける場面があった。東証株価指数(TOPIX)も続伸。東証プライムの売買代金は概算2兆4373億円、同売買高は概算8億5822万株で、値上がり銘柄数は全体の8割近い1288に達し、値下がり275、変わらず63だった。業種別TOPIXでは「海運」「輸送用機器」を除く31業種が上昇、「精密」「情報・通信」「その他金融」「機械」が値上がり率上位に並んだ。指数寄与度の大きい値嵩株が軒並み買われ、ソフトバンクグループ(9984)には野村証券の強気レポートが観測された。「経産省が太陽光パネル導入目標策定」との日経報道を受けて積水化学工業(4204)やK&Oエナジーグループ(1663)などが賑わい、ヨシムラ・フード・ホールディングス(2884)は中国が日本産水産物の輸入再開を発表したことが刺激材料となった。ゼンショーホールディングス(7550)には積極的な海外展開による業績拡大期待が広がった。反面、トランプ氏が日米の自動車貿易に改めて不満を表明したことを受けてマツダ(7261)やホンダ(7267)が売られ、通期業績予想を下方修正したパソナグループ(2168)は大幅反落。三陽商会(8011)は不冴えな3-5月期決算が嫌気され、高値圏にあるサンリオ(8136)には利食い売りが膨らんだ。営業黒字に転換したオークワ(8217)は朝方の買い一巡後、手じまい売りに押された。

新興市場でも幅広い銘柄に買いが膨らみ、東証グロース250指数が大幅反発。サンバイオ(4592)、リベラウェア(218A)、イオレ(2334)が買われ、ククレブ・アドバイザーズ(276A)、HENNGE(4475)、エータイ(369A)は売られた。新規上場のリップス(373A)は公開価格3130円に対し3200円、レント(372A)は同4330円に対し5730円の初値をそれぞれ付けた。


更新のタイミング
「前引け」市況解説...12時30分ごろ
「大引け」市況解説...16時30分ごろ
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