市況解説 2025年12月23日(火)
| 2025年12月23日(火)市況解説 大引け | |
|---|---|
| 日経平均株価 | 50,412.87(+10.48) |
| TOPIX | 3423.25(+18.08) |
| 売買高概算 | 180882万株 |
大引け・小幅に3日続伸-円強含み受け輸出関連に手仕舞い広がる
23日の東京株式市場で日経平均株価は小幅に3日続伸、前日比10.48円高の50412.87円で取引を終えた。片山財務相の円高けん制発言などが響く格好で、円相場が午後1ドル156円丁度付近まで上昇、トヨタ自動車(7203)、ファナック(6954)など高値圏の輸出関連への手仕舞い売りに繋がり、一時130円超えの下押しがあった。AI関連も冴えなかったものの、出遅れ銘柄などへの循環物色の姿勢は保たれ、終盤に向け持ち直した。東証株価指数(TOPIX)も3日続伸。東証プライムの売買代金は概算で4兆1374億円と1ヵ月ぶりの低水準、、売買高は同18億882万株、値下がり銘柄数は全体の2割強の345、値上がり1217、変わらず43だった。業種別TOPIXは全33業種中、「空運」「医薬品」「その他製品」など30業種が上昇、下落は「輸送用機器」「非鉄金属」「ゴム製品」の3業種にとどまった。サンリオ(8136)、任天堂(7974)などIP(知的財産)関連が軒並み見直され、グロース株のSHIFT(3697)、リクルートホールディングス(6098)も終日堅調だった。ディフェンシブも全般堅調で、皮膚病治療薬への期待を支えに武田薬品工業(4502)が2年ぶりの高値水準を回復、株主優待制度の拡充を発表したロート製薬(4527)も買われた。造船関連の三井E&S(7003)、古野電気(6814)などテーマ物色もやや強まり、大垣共立銀行(8361)は地銀中心の投資ファンド・ありあけキャピタルが大株主に浮上し、再編思惑を誘った。半面、マツダ(7261)、デンソー(6902)など自動車関連やSMC(6273)などが下げ幅を広げ、アドバンテスト(6857)、キオクシアホールディングス(285A)など半導体関連も引き続き重荷となったた。三井金属(5706)、レゾナック・ホールディングス(4004)といったAI部材も総じて売り優勢で、先週上場のSBI新生銀行(8303)は利益確定売りなどで3日続落となった。
新興市場でも中小型のグロース系銘柄に買いが優勢で、東証グロース250指数が反発した。TORICO(7138)、海帆(3133)、Veritas In Silico(130A)が買われ、レナサイエンス(4889)、グランディーズ(3261)、アクリート(4395)が売られた。
| 2025年12月23日(火)市況解説 前引け | |
|---|---|
| 日経平均株価 | 50,442.12(+39.73) |
| TOPIX | 3424.27(+19.10) |
| 売買高概算 | 94322万株 |
前引け・小幅続伸―利食い売り膨らむも循環物色で底堅さ
23日午前の東京株式市場で日経平均株価は小幅続伸し、前日終値に比べて39.73円高い50442.12円で引けた。前日の大幅高の反動で値嵩ハイテク株の一角が利食い売りに押される一方、22日の米株高や年末株高への期待を背景とする買いが入り、前日終値を挟んでもみ合う展開となった。円相場の強含み推移も重荷となった模様だが、出遅れ株を物色する動きがみられるなど、循環物色が効き底堅く推移した。東証株価指数(TOPIX)も続伸。東証プライムの売買代金は概算2兆411億円、同売買高は概算9億4322万株で、値上がり銘柄数は1258と全体の3/4超に達し、値下がり299、変わらずが47。業種別TOPIXでは「証券」「医薬品」「空運」をはじめとする30業種が上昇、下落は「非鉄」「輸送用機器」「ガラス・土石」の3業種に留まった。ソニーグループ(6758)や任天堂(7974)、コナミグループ(9766)などこのところ売り込まれていたゲーム関連が軒並み高く、「田辺ファーマからALS(筋委縮性側索硬化症)治療薬を3900億円で取得」と報じられた塩野義製薬(4507)など医薬品株の上昇も目に付く。前期業績予想を引き上げた象印マホービン(7965)は大幅続伸、神戸物産(3038)など円高メリット銘柄も高い。反面、アドバンテスト(6857)やキオクシアホールディングス(285A)、住友電気工業(5802)など生成AI(人工知能)関連が総じて安く、トヨタ自動(7203)をはじめとする自動車も冴えない。しまむら(8227)は9-11月期の利益率鈍化が売りを誘い、あさひ(3333)には業績下振れを嫌気した売りが継続した。証券会社の格下げが観測されたMacbeePlanet(7095)も冴えない。
新興市場では、国内金利の上昇一服を好感した買いが広がり、東証グロース250指数が反発。サンバイオ(4592)、アクセルスペースホールディングス(402A)、Def consulting(4833)が買われ、スタートライン(477A)、パワーエックス(485A)、オンコリスバイオファーマ(4588)は売られた。新規上場のテラテクノロジー(483A)は、公開価格2090円に対し2904円の初値を付けた。
更新のタイミング
「前引け」市況解説...12時30分ごろ
「大引け」市況解説...16時30分ごろ
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2025年12月23日(火)
【日経平均株価終値:50,412.87 前日比:+10.48 売買高概算:180882万株】
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