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市況解説 2025年12月22日(月)

2025年12月22日(月)市況解説 大引け
日経平均株価 50,402.39(+895.18)
TOPIX 3405.17(+21.51)
売買高概算 208310万株

大引け・大幅続伸―長期金利急騰が重荷も底堅さ保つ

22日の東京株式市場で日経平均株価は大幅続伸、前週末比895.18円高の50402.39円で取引を終えた。米AI(人口知能)関連銘柄の上昇と円相場の弱含み推移を好感した買いが先行、国内外の重要イベントを無難に通過したことも安心感を誘い、先物への買いが断続的に入る展開となった。上げ幅は一時1000円超に達し、その後は国内金利の上昇で円安進行にブレーキが掛かったことが重荷となったが、底堅さは保った。東証株価指数(TOPIX)も続伸。東証プライムの売買代金は概算5兆141億円、同売買高は概算20億8310万株で、値上がり銘柄数は771、値下がり780、変わらず54だった。業種別TOPIXでは「非鉄」「電気機器」「機械」など17業種が上昇、「陸運」「空運」「その他製品」など16業種は下落。生成AI関連が軒並み大幅高、ファナック(6954)、安川電機(6506)などには「経産省がロボ向けAI開発に5年間で1兆円規模の支援を計画」との日経報道が刺激材料に。三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)など銀行株も強く、TOPPANホールディングス(7911)には大和証による格上げ下観測された。株主優待制度の導入を発表したスパークス・グループ(8739)も大幅上昇。反面、コスト高への警戒が尾を引く任天堂(7974)は大幅に6日続落、住友不動産(8830)などは金利上昇が利食い売りを誘う格好に。あさひ(3333)は通期予想の据え置きが嫌気され、米運用大手キャピタル・リサーチが保有株の一部を売却したことが判明した味の素(2802)も冴えない。税制改正による業績悪化懸念が高まったFPG(7148)には売りが殺到、ストップ安比例配分された。

新興市場では金利上昇を嫌気して売られる銘柄が目立ち、東証グロース250指数が小幅反落。Aiロボティク(247A)、ラクオリア創薬(4579)、グランディーズ(3261)が売られ、トライアルホールディングス(141A)、データセクション(3905)、yutori(5892)は買われた。新規上場のスタートライン(477A)は、公開価格480円に対し935円の初値を付けた。



2025年12月22日(月)市況解説 前引け
日経平均株価 50,480.76(+973.55)
TOPIX 3412.07(+28.41)
売買高概算 109358万株

前引け・大幅続伸―米AI関連株高や円安を好感、一時1000円超上昇

22日の東京株式市場で日経平均株価は大幅続伸し、前週末終値に比べて973.55円高い50480.76円で引けた。19日の米国市場で人工知能(AI)関連株が軒並み高、主要通貨に対して軒並み円が売られたことも輸出関連の追い風に働くとの見方も広がり、投資家心理が強気に傾く展開となった。節目の5万円を回復して始まった後も海外勢を中心に先物買いが断続的に入り一時1000円超上昇、10年物国債利回りが一段高となり円安進行にブレーキが掛かったことはさほど嫌気されなかった。東証株価指数(TOPIX)も大幅続伸。東証プライムの売買代金は概算2兆6527億円、同売買高は概算10億9358万株で、値上がり銘柄数は771、値下がり771、変わらずが61。業種別TOPIXでは「非鉄」「電気機器」「石油・石炭製品」をはじめとする20業種が上昇、「陸運」「空運」「食料品」など13業種は下落。東京エレクトロン(8035)やアドバンテスト(6857)、ソフトバンクグループ(9984)が指数を押し上げ、メガバンクなどもしっかり。トヨタ自動車(7203)は連日で年初来高値を更新、「創業者の永守氏が取締役を辞任」と伝わったニデック(6594)には内部管理体制の改善を期待した買いが膨らんだ。野村証券の強気レポートが観測されたレゾナック・ホールディングス(4004)の上げも目に付く。反面、西松屋チェーン(7545)は3-11月期決算が嫌気され、ニトリホールディングス(9843)など円高メリット銘柄も安い。KLab(3656)は手じまい売りに押され大幅続落、JR東日本(9020)など電鉄株も総じて冴えない。荏原(6361)にはSMBC日興証の格下げが観測された。

新興市場では、金利上昇による財務負担増への警戒が広がる展開となり、東証グロース250指数が反落。AppBank(6177)、グローバルウェイ(3936)、FUNDINNO(462A)が安く、パワーエックス(485A)、TORICO(7138)、アクリート(4395)は高い。新規上場のスタートライン(477A)は買い気配が続き、売買は成立しなかった。


更新のタイミング
「前引け」市況解説...12時30分ごろ
「大引け」市況解説...16時30分ごろ
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