市況解説 2025年12月1日(月)
| 2025年12月1日(月)市況解説 大引け | |
|---|---|
| 日経平均株価 | 49,303.28(-950.63) |
| TOPIX | 3338.33(-40.11) |
| 売買高概算 | 216799万株 |
大引け・5日ぶり大幅反落-日銀利上げ観測や暗号通貨安に警戒感
1日の東京株式市場で日経平均株価は5日ぶりに大幅反落、前週末比950.63円安の49303.28円で取引を終えた。植田日銀総裁の発言を巡り、12月利上げ観測がより意識され国内金利が大幅に上昇、週明け時間外取引での米株先物や暗号通貨の一段安も警戒を誘い、高値圏銘柄を中心に手仕舞い売りが膨らんだ。一時は1000円超下押す場面もあったが、終盤にやや下げ渋った。東証株価指数(TOPIX)も4日ぶりに大幅反落。東証プライムの売買代金は概算で5兆3835億円、売買高は同21億6799万株、値下がり銘柄数は全体の8割近い1268、値上がり299、変わらず43だった。業種別TOPIXは全33業種中、「電気・ガス」「鉱業」「不動産」「非鉄金属」など31業種が下落、上昇は「銀行」「石油・石炭製品」の2業種にとどまった。直近大幅上昇で年初来高値を更新した三井E&S(7003)、北海道電力(9509)が大きく売られ、先週上場来高値を更新したTOPPANホールディングス(7911)も利益確定売りに押された。住友不動産(8830)、大和ハウス工業(1925)は金利高を警戒して終日弱く、アドバンテスト(6857)などの主力半導体関連は朝高でスタートするも、失速しほぼ全面安となった。半面、10年債利回りが1.875%と17年ぶりの水準に上昇するなか、地方銀行や保険株も含め金融セクターがほぼ全面高、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)、千葉銀行(8331)などが上場来高値を更新した。データセンター関連でも住友電気工業(5802)、SCREENホールディングス(7735)が買われ、富士紡ホールディングス(3104)は大幅高で連日の上場来高値更新。キヤノン(7751)が株式公開買い付け(TOB)を発表したキヤノン電子(7739)はストップ高比例配分となり、一部報道でTOB観測が伝わった日鉄ソリューションズ(2327)も急伸した。
新興市場でも幅広い銘柄に手仕舞い売りが出て、東証グロース250指数が大幅に4日ぶりに反落した。レナサイエンス(4889)、FFRIセキュリティ(3692)、モンスターラボ(5255)が売られ、免疫生物研究所(4570)、ARアドバンストテクノロジ(5578)、HUMAN MADE(456A)が買われた。
| 2025年12月1日(月)市況解説 前引け | |
|---|---|
| 日経平均株価 | 49,407.31(-846.60) |
| TOPIX | 3344.48(-33.96) |
| 売買高概算 | 111696万株 |
前引け・大幅反落―日銀利上げ観測のくすぶりと「月初の売り」が重荷
1日午前の東京株式市場で日経平均株価は大幅反落し、前週末終値に比べて846.60円安い49407.31円で引けた。米利下げ観測を背景に28日の米株式相場が続伸した流れを好感した買いが先行したものの、上値は重く、朝方の買い一巡後は売りに押される展開となった。14時から始まる植田日銀総裁の会見を見極めたいとして買い手控えムードが広がるなか、月初とあって機関投資家が利益確定や持ち高調整の売りを膨らませている模様で、一時900円超下げる場面があった。東証株価指数(TOPIX)も大幅反落。東証プライムの売買代金は概算2兆7343億円、同売買高は概算11億1696万株で、値下がり銘柄数は1192、値上がり364、変わらずが53。業種別TOPIXでは「銀行」「金属製品」を除く31業種が下落、「鉱業」「非鉄」「不動産」「電気・ガス」が値下がり率上位に並んだ。アドバンテスト(6857)やソフトバンクグループ(9984)、フジクラ(5803)など生成AI(人工知能)関連が軒並み売られ、三井不動産(8801)などは国内金利の上昇が重荷となった。エアバス主力機の異常で欠航が相次いだANA(9202)なども冴えず、昭和産業(2004)には持ち合い解消に伴う需給悪化懸念が広がった。反面、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)がそろって上場来高値を更新するなど銀行株が軒並み買われ、2-10月期大幅増収増益のトリケミカル研究所(4369)はストップ高まで買い進まれた。通期業績・配当予想を引き上げたメガチップス(6875)は大幅反発、ナブテスコ(6268)は大規模な自社株消却が好感された。SWCC(5805)にはSMBC日興証券の強気レポートが観測された。
新興市場でも投資家心理の冷え込みを映して幅広い銘柄が売られ、東証グロース250指数は大幅反落。Amazia(4424)、サンバイオ(4592)、Aiロボティク(4393)が売られ、トライアルホールディングス(141A)、タイミー(215A)、Liberaware(218A)は買われた。新規上場のBRANU(460A)は、公開価格980円に対して1655円の初値を付けた。
更新のタイミング
「前引け」市況解説...12時30分ごろ
「大引け」市況解説...16時30分ごろ
市況解説は、投資判断の参考となる情報の提供を目的とするもので、投資に関する最終決定は、お客様ご自身の責任と判断でなさいますようお願い申し上げます。
市況解説 バックナンバー
-
2025年12月3日(水)
-
2025年12月2日(火)
-
2025年12月1日(月)
【日経平均株価終値:49,303.28 前日比:-950.63 売買高概算:216799万株】
-
2025年11月28日(金)
-
2025年11月27日(木)
金融商品の取引にかかる手数料およびリスクについて
当社が取扱う商品等へのご投資には、各商品等に所定の手数料等をご負担いただく場合があります。また、各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。商品ごとに手数料等およびリスクは異なりますので、当該商品等の契約締結前交付書面、目論見書、お客様向け資料等をお読みください。
ご留意事項
- 当サイトに掲載されている情報は、当社のご案内やその他の情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。情報のご利用にあたっては、お客様ご自身で判断なさいますようお願いいたします。
- 当サイトに掲載されている情報に関しては万全を期してはおりますが、その正確性、確実性を保証するものではありません。また、掲載されている情報等は最新の情報ではない可能性があり、予告なく変更・廃止されることもありますので、あらかじめご了承ください。
- 万一、当サイトに掲載されている情報を用いたことにより、何らかの損害を被った場合でも、当社および当社に情報を提供している第三者は一切責任を負うものではありません。
- 当サイトからバナー・テキストリンク等でアクセスできる第三者が運営するサイトは各々の責任で運営されているものであり、こうした第三者サイトの利用により生じたいかなる損害に関しても、当社は一切責任を負うものではありません。
- 証券投資に関する最終決定は、お客様ご自身で判断いただきますようお願いいたします。
