市況解説 2025年11月27日(木)
| 2025年11月27日(木)市況解説 大引け | |
|---|---|
| 日経平均株価 | 50,167.10(+608.03) |
| TOPIX | 3368.57(+13.07) |
| 売買高概算 | 190186万株 |
大引け・大幅に3日続伸-後場は米休場を控え小動き
27日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に3日続伸、前日比608.03円高の50167.10円と引け値ベースでは約1週間ぶりに節目5万円を上回って取引を終えた。12月利下げ期待を支えに米株市場で主要3指数がそろって4日続伸した流れを引き継ぎ、主力ハイテク株を中心に幅広い銘柄に買いが優勢となった。円相場の強含み推移や今晩の米休場を控え、持ち高調整の売りに押される場面もあったが、終日堅調地合いを継続した。東証株価指数(TOPIX)も3日続伸で、13日に付けた史上最高値を一時上回る場面もあった。東証プライムの売買代金は概算で4兆9659億円、売買高は同19億186万株、値上がり銘柄数は全体の6割にあたる969、値下がり566、変わらず68だった。業種別TOPIXは全33業種中、「電気機器」「非鉄金属」「鉱業」など19業種が上昇、下落は「医薬品」「精密」「石油・石炭製品」など14業種。アドバンテスト(6857)が5%弱上昇するなどAI関連が軒並み強く、決算後値動きが冴えなかったJX金属(5016)など出遅れ銘柄への見直しも目に付いた。パナソニックホールディングス(6752)は米アマゾン傘下のロボタクシー企業向けに電池を供給するとの昨日発表を支えに大幅続伸で年初来高値を更新、自社株買いを発表した山口フィナンシャルグループ(8418)はじめ銀行株もほぼ全面高して相場を支えた。スカパーJSATホールディングス(9412)はJAXA先進レーダ衛星のデータサービス事業者として選定されたとして10%超え急伸、上場来高値を更新した。半面、今月急伸した千代田化工建設(6366)、大成建設(1801)が利益確定売りに押され、JR九州(9142)、中外製薬(4519)などのディフェンシブにも冴えないものが目に付いた。りそなホールディングス(8308)は大手証券の格下げが伝わり、FPパトーナー(7388)など11月決算銘柄への配当落ちも見られた。
新興市場もリスクオンムードを支えに終日買いが優勢で、東証グロース250指数が続伸した。トランスジェニックグループ(2342)、note(5243)、Synspective(290A)が買われ、Amazia(4424)、FRONTEO(2158)、イオレ(2334)が売られた。
| 2025年11月27日(木)市況解説 前引け | |
|---|---|
| 日経平均株価 | 50,203.38(+644.31) |
| TOPIX | 3371.98(+16.48) |
| 売買高概算 | 98112万株 |
前引け・大幅続伸-欧米株高支えに5万円乗せ、TOPIX一時高値
27日午前の東京株式市場で日経平均株価は大幅続伸、前日終値に比べ644.31円高い50203.38円で引けた。26日の欧米市場で主要指数が軒並み続伸、弱めの経済指標を受けた米利下げ期待を支えに、ハイテク株中心に幅広い銘柄が物色された流れを引き継ぎ、寄り付きから広範囲に買いが先行した。早々に心理的節目の5万円台を回復したものの、円相場が徐々に強含むなか、今晩の米休場を控えた手仕舞い売りも出てその後は伸び悩んだ。東証株価指数(TOPIX)も続伸、一時史上最高値を上回る場面もあった。東証プライムの売買代金は概算で2兆5105億円、売買高は同9億8112万株、値上がり銘柄数は全体の6割弱の953、値下がり584、変わらず65だった。業種別TOPIXは全33業種中、「非鉄金属」「電気機器」「ガラス土石」など19業種が上昇、下落は「医薬品」「石油・石炭製品」「水産」など14業種。アドバンテスト(6857)、ソフトバンクグループ(9984)が大幅高で指数を押し上げるなど半導体関連が軒並み高、周辺部材を手掛けるレゾナック・ホールディングス(4004)、日東紡(3110)、三井金属(5706)も強く、住友金属鉱山(5713)には外資系証券の投資判断引き上げも観測された。三井住友フィナンシャルグループ(8316)が連日で上場来高値を更新するなど銀行株もほぼ全面高、サンリオ(8136)、日本マイクロニクス(6871)など出遅れ銘柄にも買いが入り、日本郵船(9101)は日経新聞が報じた「次世代造船開発で海運3社が三菱重工業(7011)などと連携」が材料視された。半面、きのう年初来高値を付けた北海道電力(9509)や足元堅調だった三菱マテリアル(5711)が利益確定売りに押され、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)は上場来高値を更新のあと失速した。ディフェンシブのエーザイ(4523)、資生堂(4911)も売られ、円高嫌気してマツダ(7261)など自動車も小安い。
新興市場も投資家心理の改善を支えに朝方から買いが優勢で、東証グロース250は続伸した。免疫生物研究所(4570)、データセクション(3905)、FFRIセキュリティ(3692)が買われ、情報戦略テクノロジー(155A)、ノースサンド(446A)、モンスターラボ(5255)が売られた。新規上場のHUMAN MADE(456A)は公開価格3130円に対し、3440円で寄り付いた。
更新のタイミング
「前引け」市況解説...12時30分ごろ
「大引け」市況解説...16時30分ごろ
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【日経平均株価終値:50,167.10 前日比:+608.03 売買高概算:190186万株】
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