市況解説 2025年10月23日(木)
| 2025年10月23日(木)市況解説 大引け | |
|---|---|
| 日経平均株価 | 48,641.61(-666.18) |
| TOPIX | 3253.78(-12.65) |
| 売買高概算 | 209277万株 |
大引け・大幅続落-後場安値再接近も持ち直す
23日の東京株式市場で日経平均株価は大幅続落、前日比666.18円安の48641.61円で取引を終えた。朝方からの半導体関連を中心としたポジション整理の売りが継続、朝方の900円安からじりじりと値を戻す展開だったが、後場半ばにはアジア株安などを嫌気して再度本日の安値に迫る場面もあった。造船周辺など政策関連株の上げ幅拡大や1ドル152円台半ばへの円安を支えに引け際には再度下げ渋った。東証株価指数(TOPIX)は反落。東証プライムの売買代金は概算で5兆1011億円、売買高は同20億9277万株、値下がり銘柄数は599と値上がり963を下回り、変わらず53だった。業種別TOPIXは全33業種中、「情報・通信」「証券」「電気機器」など14業種が下落、上昇は「鉱業」「不動産」「パルプ・紙」など19業種。ソフトバンクグループ(9984)、アドバンテスト(6857)が下げ幅を広げ、前日強かったTDK(6762)などの電子部品、中国影響の大きい設備投資関連も冴えなかった。舶用機械を手掛ける古野電気(6814)は過熱感から手仕舞い売りに押され、JX金属(5016)は約1ヵ月ぶりの水準まで下押した。半面、国内での造船能力の拡大気運を支えに住友重機械工業(6302)、三井E&S(7003)が一段高、三菱重工業(7011)は後場上昇に転じた。トランプ大統領がロシア石油大手に制裁するとの報道を受け、INPEX(1605)などが上げ幅を広げ、レアアース不使用のジルコニア製品の開発を好感して第一稀元素化学工業(4082)は連日のストップ高で引けた。アドソル日進(3837)は今期見通しの上方修正を好感、ヤマタネ(9305)は高市政権がコメ増産に慎重との見方から価格上昇期待が高まった。
新興市場も後場に入り整理売りが更に拡大、東証グロース250指数が反落した。フルッタフルッタ(2586)、フェニックスバイオ(6190)、Liberaware(218A)が売られ、タイミー(215A)、ispace(9348)、ティーケーピー(3479)が買われた。本日新規上場のサイバーソリューションズ(436A)は公開価格1380円に対し1914円で初値を付けた。
| 2025年10月23日(木)市況解説 前引け | |
|---|---|
| 日経平均株価 | 48,664.74(-643.05) |
| TOPIX | 3250.88(-15.55) |
| 売買高概算 | 102881万株 |
前引け・大幅続落-米中対立や米企業決算受け、ハイテク売り加速
23日午前の東京株式市場で日経平均株価は大幅続落、前日終値に比べ643.05円安い48664.74円で引けた。22日の欧米市場でハイテク株中心に手仕舞い売りが加速、主要指数が軒並み下落した流れを引き継ぎ、指数寄与度の大きい値嵩半導体関連などが幅広く売られた。一部報道で「トランプ政権が米国製ソフトウエア組み込み製品等で輸出規制を検討」と伝わったことや、ネットフリックスなど決算発表がネガティブ視されるケースが相次ぎ、投資家心理を悪化させた。寄り付き直後には900円超の下押し場面があったが、徐々に下げ渋った。東証株価指数(TOPIX)は反落。東証プライムの売買代金は概算で2兆4975億円、売買高は同10億2881万株、値下がり銘柄数は484と値上がり1056を大きく下回り、変わらず74だった。業種別TOPIXは全33業種中、「電気機器」「サービス」「証券」など17業種が下落、上昇は「水産」「パルプ・紙」「不動産」など15業種、「空運」は変わらず。ソフトバンクグループ(9984)、東京エレクトロン(8035)はじめ半導体関連が軒並み売られ、米テキサスインスツメンツの決算売りを嫌気して、ローム(6963)、ルネサスエレクトロニクス(6723)も厳しい。井関農機(6310)は高市政権が従来のコメ増産方針を後退させるとの見方が影響、レアアース関連として急伸していた東洋エンジニアリング(6330)や、中国関連の安川電機(6506)なども大きく売られた。半面、日経1面が伝えた「日本の造船能力を2035年に倍増目指す」との業界方針を好感、住友重機械工業(6302)、川崎重工業(7012)などの関連銘柄が幅広く買われた。原油価格の上昇を好感してINPEX(1605)、ENEOSホールディングス(5020)が上昇し、前日に金価格急落を嫌気した住友金属鉱山(5713)などの非鉄株も見直された。好業績の内需株への買いも継続、パルグループホールディングス(2726)、サイゼリヤ(7581)などの消費関連や鹿島(1812)、三井不動産(8801)がしっかりだった。
新興市場では直近賑わった銘柄等を中心に、幅広く手仕舞い売りが出て、東証グロース250指数が反落した。アストロスケールホールディングス(186A)、ZenmuTech(338A)、Liberaware(218A)が売られ、JDSC(4418)、FRONTEO(2158)、FFRIセキュリティ(3692)が買われた。
更新のタイミング
「前引け」市況解説...12時30分ごろ
「大引け」市況解説...16時30分ごろ
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【日経平均株価終値:48,641.61 前日比:-666.18 売買高概算:209277万株】
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