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市況解説 2025年9月30日(火)

2025年9月30日(火)市況解説 大引け
日経平均株価 44,932.63(-111.12)
TOPIX 3137.60(+6.03)
売買高概算 221950万株

大引け・続落―押し目買い入るも上値を追う動きには至らず

30日の東京株式市場で日経平均株価は3日続落、前日比111.12円安の44932.63円と、8営業日ぶりに節目の45000円を割り込んで取引を終えた。米株高を好感した買いが下値を支えるなか、9月期末をにらんだ機関投資家による持ち高調整目的の売りが重荷となった。米政府の一時閉鎖への警戒が買い手控えにつながり、300円超下げる場面では押し目買いが入り、急速な下げ渋りをみせたが、米雇用統計や自民党総裁選を見極めたいとして積極的に上値を買い進む動きには至らなかった。東証株価指数(TOPIX)は小幅ながら反発。東証プライムの売買代金は概算5兆1274億円、同売買高は概算22億1950万株で、値下がり銘柄数は1040、値上がり521、変わらず54だった。業種別TOPIXでは「鉱業」「海運」「鉄鋼」をはじめとする20業種が下落、「保険」「銀行」「精密」など13業種は上昇。アドバンテスト(6857)、ソフトバンクグループ(9984)、フジクラ(5803)など生成AI(人工知能)関連の一角に手じまい売りが膨らみ、日本郵船(9101)など大手海運株への売りも止まなかった。産油国の増産観測報道を受けた原油相場の下落を映じてINPEX(1605)なども冴えず、上期業績が市場予想に届かなかったしまむら(8227)の下げがきつい。公募増資の実施を発表したミガロホールディングス(5535)には需給悪化を警戒した売りが殺到。反面、日銀の利下げ再開を意識した買いがメガバンクなど金融株に入り、米同業の株価上昇などが刺激材料となったキオクシアホールディングス(285A)は大幅続伸。「航空機エンジンの補修部品販売が好調」と伝わったIHI(7013)の上げも目に付き、2作品が日本ゲーム大賞の「フューチャー部門賞」を受賞したコーエーテクモホールディングス(3635)は5日ぶりに反発。ニトリホールディングス(9843)など円高メリット銘柄も総じて高く、オリオンビール(409A)は値動きの軽さに着目した買いを集めた。ソニーグループ(6758)傘下の米企業との提携を好感した買いが継続したLink-Uグループ(4446)は2日連続でストップ高比例配分された。

新興市場では、東証グロース250指数が大幅続落。Heartseed(219A)、ケイファーマ(4896)、ブルーイノベーション(5597)が売られ、マイクロ波化学(9227)、FRONTEO(2158)、FFRIセキュリティ(3692)は買われた。



2025年9月30日(火)市況解説 前引け
日経平均株価 45,023.48(-20.27)
TOPIX 3134.40(+2.83)
売買高概算 91497万株

前引け・小幅続落―機関投資家の持ち高調整売りで一時300円超下落

30日午前の東京株式市場で日経平均株価は小幅続落し、前日終値に比べて20.27円安い45023.48円で引けた。年内2回の利下げ期待を背景とする米株高を好感した買いが先行したものの、9月期末をにらんだ機関投資家による持ち高調整目的の売りで上値は重く、次第に売りの勢いが増す展開となった。つなぎ予算を巡る与野党対立が収まらず、米政府機関が一部閉鎖されるとの警戒が高まっていることも投資家心理を冷やした模様で、一時300円超下落する場面があったが、日本株の先高観は崩れておらず、下値には押し目買いが入り、その後は急速に下げ渋った。東証株価指数(TOPIX)は小幅に反発。東証プライムの売買代金は概算2兆1584億円、同売買高は概算9億1497万株で、値下がり銘柄数は1033、値上がり525、変わらずが55。業種別TOPIXでは「鉱業」「海運」「石油・石炭製品」をはじめとする24業種が下落、「保険」「精密」「医薬品」など9業種は上昇。アドバンテスト(6857)が朝高後利食い売りに押され、ソフトバンクグループ(9984)も売られ指数を押し下げた。千葉銀行(8331)との経営統合の基本合意を発表した千葉興業銀行(8337)には出尽くし感が広がり、「サイバー攻撃で受注・出荷を停止」と伝わったアサヒグループホールディングス(2502)も冴えない。SGホールディングス(9143)は小幅ながら7日続落。反面、KOKUSAI ELECTRIC(6525)やレーザーテック(6920)など半導体関連の一角は買われ、日銀の利上げ観測のくすぶりを背景にメガバンクなども堅調に推移。通期利益・配当予想を引き上げた富山第一銀行(7184)は急騰、配当方針の変更に伴い期末配当予想が上振れしたFIG(4392)もしっかり。ニデック(6594)は3日ぶりに大幅反発、資生堂(4911)は日経電子版の記事が刺激材料となった。

新興市場では、日経グロース250指数が大幅続落。月末月初のリバランスへの警戒がくすぶるなか、国内金利の上昇が買い手控えムードを後押しする格好となった。タイミー(215A)、メドレックス(4586)、トヨコー(341A)が売られ、イオレ(2334)、AppBank(6177)、勤次郎(4013)は買われた。


更新のタイミング
「前引け」市況解説...12時30分ごろ
「大引け」市況解説...16時30分ごろ
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