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市況解説 2025年7月23日(水)

2025年7月23日(水)市況解説 大引け
日経平均株価 41,171.32(+1,396.40)
TOPIX 2926.38(+90.19)
売買高概算 302405万株

大引け・急反発-石破首相退陣論も浮上、年初来高値更新

23日の東京株式市場で日経平均株価は3日ぶりに急反発、前日比1396.40円高の41171.32円と節目4万円を大きく突破し、年初来高値を更新した。朝方に伝わったトランプ大統領が「日米の相互関税率15%で合意」と発信、これまで動きの鈍かった景気敏感の主力株を中心に強烈な買い優勢で始まった。その後は品目別でも自動車関税を15%に引き下げと伝わって一段高、さらに昼前後には「石破首相、8月末に退陣の意向」との一部報道に反応して、後場も上げ幅を広げる展開を見せた。東証株価指数(TOPIX)は大幅続伸で、昨年7月に付けた史上最高値を上回る場面もあった。東証プライムの売買代金は概算で7兆1081億円、売買高は同30億2405万株とともに6月20日以来の大商いとなった。値上がり銘柄数は全体の85%近い1373、値下がり231、変わらず20。業種別TOPIXは全33業種が上昇し、「輸送用機器」「銀行」「金属製品」「精密」などが値上がり率の上位に並んだ。トヨタ自動車(7203)が14%超え急伸、関税率低下が恩恵となりやすいとしてSUBARU(7270)、マツダ(7261)も大きく買われた。ファナック(6954)、TDK(6762)、クボタ(6326)など出遅れ輸出関連への見直し買いが目立ち、米国比率の高い住友林業(1911)は米同業の好決算も追い風に10%高、国内金利の上昇も支えに三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)はじめ金融株も幅広く買われた。米アクティビストから身売りを提案されたと伝わった三陽商会(8011)は後場急伸した。半面、物色シフトの思惑等から高値圏銘柄には利益確定売りが広がった。前日に上場来高値を付けた東宝(9602)や年初来良好なパフォーマンスを続けてきた良品計画(7453)や防衛関連のIHI(7013)が下落、フジクラ(5803)は朝方に上場来高値後、急失速した。味の素(2802)も手仕舞い売りに押され、神戸物産(3038)は6月既存店売上が伸び悩みと捉えられた。

新興市場も主力銘柄を中心に買いが優勢で、東証グロース250指数が大幅続伸した。QPS研究所(5595)、サスメド(4263)、FFRIセキュリティ(3692)が買われ、TENTIAL(325A)、GENDA(9166)、coly(4175)が売られた。



2025年7月23日(水)市況解説 前引け
日経平均株価 41,053.44(+1,278.52)
TOPIX 2924.42(+88.23)
売買高概算 154094万株

前引け・大幅反発- 日米関税合意を好感、石破首相退陣観測で一段高

23日午前の東京株式市場で日経平均株価は大幅に反発、前日終値に比べ1278.52円高い41053.44円で引けた。日本時間の寄り前にトランプ大統領が自身のSNSで「日米の関税合意」を発表。日本の相互関税率は従来の「25%」から「15%」へ引き下げられることが明らかとなり、自動車等の関税警戒で売り込まれてきた銘柄に強烈な買戻しの動き。日経平均株価は寄り付きから4万円の節目を突破するとその後も断続的に買いが入る展開。前場終盤には一部メディアが「石破首相が8月末までに退陣を表明へ」と報じると一段高となり、高値圏で午前の取引を終えた。

東証株価指数(TOPIX)は大幅続伸。東証プライムの売買代金は概算で3兆5426億円、売買高は同15億4094万株、値上がり銘柄数は全体の85%にあたる1379、値下がりは215、変わらずが30だった。業種別TOPIXでは全33業種が上昇し、「輸送機」「銀行」「医薬品」の上昇が目立つ。個別では、トヨタ自動車(7203)やホンダ(7267)などの自動車株が急伸し、関税の影響が大きいとみられていたマツダ(7261)とSUBARU(7270)が急騰。デンソー(6902)やアイシン(7259)など自動車部品メーカーも高く、日本製鉄(5401)やJFEホールディングス(5411)などの鉄鋼株も大幅高。早期の追加利上げ観測の浮上により国内長期金利が急上昇し、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)や三井住友フィナンシャルグループ(8316)、みずほフィナンシャルグループ(8411)などの銀行株にも買いが殺到した。半面、米半導体株安を受けディスコ(6146)やアドバンテスト(6857)、KOKUSAI ELECTRIC(6525)など製造装置株の一角が下落し、コナミグループ(9766)やカプコン(9697)などゲーム株も安い。急ピッチで上昇していた東宝(9602)には利益確定売りが広がり、良品計画(7453)にも手仕舞い売り。フジクラ(5803)や古河電気工業(5801)などデータセンター(DC)関連株も安く、神戸物産(3038)は6月の月次業績が嫌気された。

新興市場も高く、東証グロース250指数は大幅続伸。ブルーイノベーション(5597)、ファンデリー(3137)、レナサイエンス(4889)が上昇し、令和アカウンティング・ホールディングス(296A)、スマサポ(9342)、バンク・オブ・イノベーション(4393)が下落した。


更新のタイミング
「前引け」市況解説...12時30分ごろ
「大引け」市況解説...16時30分ごろ
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