市況解説 2025年5月19日(月)
2025年5月19日(月)市況解説 大引け | |
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日経平均株価 | 37,498.63(-255.09) |
TOPIX | 2738.39(-2.06) |
売買高概算 | 167081万株 |
大引け・4日続落-米国債格下げや円高が重荷
19日の東京株式市場で日経平均株価は4日続落、前週末比255.09円安の37498.63円で取引を終えた。16日に大手格付け会社ムーディーズが米国債の格下げを発表、日本時間早朝から先物取引等での米債、米株売りの反応に繋がり、アジア市場全般で軟調ムードが広がった。前場中に発表された中国の主要経済指標が冴えなかったことも重荷となり、半導体関連や設備投資関連など景気敏感セクターの手仕舞い売りが広がり、終日軟調地合いが継続した。先週同様、37500円付近では小口の押し目買いも見られ、下値を売り叩く動きには繋がらなかった。東証株価指数(TOPIX)は小幅に反落。東証プライムの売買代金は概算で3兆8215億円と低調で、売買高は同16億7081万株、値下がり銘柄数は750と値上がり826を下回り、変わらず55だった。業種別TOPIXは全33業種中、「海運」「石油・石炭製品」「保険」など18業種が下落、上昇は「医薬品」「空運」「水産農林」など15業種。先週堅調だった日本郵船(9101)はじめ海運大手が利益確定売りに押され、ファナック(6954)、安川電機(6506)などの中国関連株への戻り待ちの売りも目に付いた。東京エレクトロン(8035)、アドバンテスト(6857)といった値嵩株も下げ幅を広げるものが多く、古河電気工業(5801)は後場下げに転じた。半面、下値では出遅れ銘柄を中心に見直し買いが散見され、村田製作所(6981)、日本製鋼所(5631)が後場切り返し、朝安後に切り返したフジ・メディア・ホールディングス(4676)はさらに一段高した。アルツハイマー治療薬への期待が支えとなったエーザイ(4523)など安値圏の医薬品も見直し買いが優勢で、SANKYO(6417)には大規模な自社株買いへの期待が継続し、上場来高値を更新した。配当性向の引き上げを好感して16日にストップ高した三菱化工機(6331)は一時10%近く大幅続伸して約10年ぶりの高値を付けた。
新興市場では個別買い物色が継続、東証グロース250指数は後場再度上昇に転じて、7日続伸で終えた。ZenmuTech(338A)、技術承継機構(319A)、AppBank(6177)が買われ、TerraDrone(278A)、アストロスケールホールディングス(186A)、Synspective(290A)が売られた。
2025年5月19日(月)市況解説 前引け | |
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日経平均株価 | 37,617.63(-136.09) |
TOPIX | 2744.16(+3.71) |
売買高概算 | 78591万株 |
前引け・続落―米国債格下げや米中景気懸念が重荷
19日午前の東京株式市場で日経平均株価は4日続落し、前週末終値に比べて136.09円安い37617.63円で引けた。大手格付け会社ムーディーズの米国債格下げを受けて時間外取引における米株先物が下落、外為市場ではドル売りが膨らみ、投資家心理を冷やす格好となった。足元、低調な米景気指標の発表が目立っていることや4月の中国主要経済指標の悪化も重荷となった模様だが、節目37500円に接近する場面では押し目買いが入り下げ渋った。東証株価指数(TOPIX)は小幅ながら続伸。東証プライムの売買代金は概算1兆7867億円と低調で、同売買高は概算7億8591万株。値下り銘柄数は824、値上がり747、変わらず60。業種別TOPIXでは「海運」「石油・石炭製品」「サービス」など13業種が下落、「医薬品」「輸送用機器」「水産・農林」をはじめとする20業種は上昇。景気敏感株が総じて冴えず、東京エレクトロン(8035)やアドバンテスト(6857)、リクルートホールディングス(6098)といった値嵩株が指数を押し下げた。米国債を多く保有するMS&ADインシュアランスグループホールディングス(8725)なども売られ、三井松島ホールディングス(1518)には手じまい売りが継続。富士通(6702)には大和証の格下げが観測された。反面、主力抗がん剤の改良報道が伝わった第一三共(4568)が急伸するなどディフェンシブ関連の一角が買われ、寿スピリッツ(2222)など内需出遅れ株も物色された。日産自動車(7201)には一段と踏み込んだリストラ策を評価した買いが膨らみ、「石破首相、量子研究推進へ5ヵ国と連携へ」との報道を受けてフィックスターズ(3687)などの関連銘柄も賑わった。「持分法適用会社の上場準備を開始」と伝わったUBE(4208)もしっかり。
新興市場では、東証グロース250指数が小幅反落。内需株への買いが支えとなり、底堅さを示した。AnyMind Group(5027)、FFRIセキュリティ(3692)、ジーエヌアイグループ(2160)が売られ、QPS研究所(5595)、サンバイオ(4592)、トヨコー(341A)は買われた。
更新のタイミング
「前引け」市況解説...12時30分ごろ
「大引け」市況解説...16時30分ごろ
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2025年5月20日(火)
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2025年5月19日(月)
【日経平均株価終値:37,498.63 前日比:-255.09 売買高概算:167081万株】
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2025年5月16日(金)
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2025年5月15日(木)
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2025年5月14日(水)
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