市況解説 2025年12月9日(火)
| 2025年12月9日(火)市況解説 大引け | |
|---|---|
| 日経平均株価 | 50,655.10(+73.16) |
| TOPIX | 3384.92(+0.61) |
| 売買高概算 | 204509万株 |
大引け・続伸―AI・半導体関連への買いが下値を支える
9日の東京株式市場で日経平均株価は小幅に続伸し、前日比73.16円高の50655.10円で取引を終えた。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えて様子見を決め込む向きが多く、持ち高調整の売りに押される場面が目立ったものの、人工知能(AI)・半導体関連への買いが下値を支える展開となった。後場に入ると間もなく、上げ幅は200円超に達したが、植田日銀総裁の国会での発言などを見極めたいとして再び下げに転じるなど、最後まで方向感は定まらなかった。東証株価指数(TOPIX)も小幅続伸。東証プライムの売買代金は概算4兆8935億円、同売買高は概算20億4509万株で、値上がり銘柄数は567、値下がり971、変わらず70だった。業種別TOPIXでは「ゴム製品」「海運」「医薬品」など14業種が上昇、「その他製品」「不動産」「パルプ・紙」など19業種は下落。ディスコ(6146)やレーザーテック(6920)、KOKUSAI ELECTRIC(6525)など半導体関連の一角が終日堅調に推移、ファナック(6954)が7年11か月ぶりの高値を付けるなど「フィジカルAI」関連の上げも目に付く。構造改革の進展などによる業績拡大期待を背景に住友ゴム工業(5110)はおよそ10年8ヵ月ぶりに上場来高値を更新、今期の大幅増収増益見通しを示した学情(2301)には買いが殺到。コスモス薬品(3349)にはSMBC日興証の格上げが観測された。反面、キオクシアホールディングス(285A)は工場を共同運営する米サンディスク株の下落が嫌気され、サンリオ(8136)や任天堂(7974)などは中国警戒が尾を引く格好となった。トランプ米大統領が水条約違反でメキシコに追加関税を警告したことを受けて、同国に工場などの拠点を持つダイキン工業(6367)やタムラ製作所(6768)も冴えない。ユー・エム・シー・エレクトロニクス(6615)には過熱感を嫌気した売りが嵩み、ラクス(3923)は金利上昇への警戒が引き続き重荷となった。
新興市場では、後場に入っても様子見ムードを拭えない展開となり、東証グロース250指数が4日ぶりに反落。FFRIセキュリティ(3692)、FUNDINNO(462A)、イオレ(2334)が売られ、Heartseed(219A)、Delta-Fly Pharma(4598)、アクアライン(6173)は買われた。
| 2025年12月9日(火)市況解説 前引け | |
|---|---|
| 日経平均株価 | 50,688.20(+106.26) |
| TOPIX | 3385.83(+1.52) |
| 売買高概算 | 103533万株 |
前引け・小幅続伸―持ち高調整の売りに押される場面が目立つ展開
9日午前の東京株式市場で日経平均株価は小幅続伸し、前日終値に比べて106.26円高い50688.20円で引けた。8日の米国市場で主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数指数(SOX)がおよそ1ヵ月ぶりに最高値を更新、米商務省がエヌビディアのAI(人工知能)半導体「H200」の中国への出荷を近く許可するとの報道も好感され、値嵩半導体関連を中心に買いが先行。一方で、今晩から始まる米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとして様子見を決め込む投資家も多く、朝方の買い一巡後は持ち高調整の売りに押される場面が目立つ展開となったが、底堅さを維持した。東証株価指数(TOPIX)も小幅続伸。東証プライムの売買代金は概算2兆3437億円、同売買高は概算10億3533万株で、値上がり銘柄数は474と、値下がり1066を大きく下回り、変わらずが68。業種別TOPIXでは「ゴム製品」「医薬品」「電気機器」など12業種が上昇、「不動産」「パルプ・紙」「その他製品」をはじめとする21業種は下落した。東京エレクトロン(8035)やディスコ(6146)、レーザーテック(6920)が買われ、日本新薬(4516)は大幅に4日続伸。前期業績・配当予想を引き上げた神戸物産(3038)も大幅続伸、株式非公開化への思惑が再燃したホギメディカル(3593)は一時上場来高値を更新。反面、ファーストリテイリング(9983)が大幅に3日続落、SHIFT(3697)、ベイカレント(6532)は日経朝刊の特集記事が嫌気された模様。三菱化工機(6331)には利食い売りが膨らみ4日ぶりに大幅反落、マネーフォワード(3994)には証券会社の格下げが観測された。株式の公募・売り出しの実施を決めたTOA(6809)には需給悪化懸念が台頭。
新興市場では、投資家の様子見姿勢の強まりが逆風に働き、東証グロース250指数が小幅反落。ラクオリア創薬(4579)、タイミー(215A)、トランスジェニックグループ(2342)が売られ、免疫生物研究所(4570)、豆蔵(202A)、PostPrime(198A)は買われた。
更新のタイミング
「前引け」市況解説...12時30分ごろ
「大引け」市況解説...16時30分ごろ
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市況解説 バックナンバー
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2025年12月10日(水)
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2025年12月9日(火)
【日経平均株価終値:50,655.10 前日比:+73.16 売買高概算:204509万株】
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2025年12月8日(月)
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2025年12月5日(金)
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2025年12月4日(木)
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