• 検索
  • リスク・手数料等

市況解説 2025年12月8日(月)

2025年12月8日(月)市況解説 大引け
日経平均株価 50,581.94(+90.07)
TOPIX 3384.31(+21.75)
売買高概算 195404万株

大引け・小幅反発-閑散も根強い物色姿勢支えに再度切り返す

8日の東京株式市場で日経平均株価は小幅反発、前週末比90.07円高の50581.94円で取引を終えた。明日からの米連邦公開市場委員会(FOMC)や来週の日銀金融政策決定会合などの重要イベントを控え様子見姿勢が強かったが、データセンター周辺や防衛関連などテーマ性の強い銘柄への買いを支えに後場再上昇に転じた。指数寄与度の大きいソフトバンクグループ(9984)の下げが終日重荷となった一方、内需関連や中小型株などには朝方から広範囲に買いが入り、地合いを支えた。円相場が午後に入り1ドル155円台を回復したことも投資家心理を改善させ、東証株価指数(TOPIX)はよりしっかりと反発。東証プライムの売買代金は概算で5兆191億円、売買高は同19億5404万株、値上がり銘柄数は全体の8割近い1267、値下がり283、変わらず59だった。業種別TOPIXは全33業種中、「非鉄金属」「不動産」「建設」など27業種が上昇、下落は「小売」「銀行」「その他製品」など6業種にとどまった。フジクラ(5803)、三井金属(5706)といったデータセンター関連が後場も一段高、アドバンテスト(6857)も切り返して日経平均を押し上げた。米同業サンディスクの急伸を好感してキオクシアホールディングス(285A)も大幅高、FAや防衛関連としても注目される三菱電機(6503)は外資系証券の強気判断も伝わり、上場来高値を更新した。不動産や大手商社も強く、日本新薬(4516)は筋ジストロフィー治療薬への期待で14%高と3日急伸した。半面、ファーストリテイリング(9983)、イオン(8267)など小売の一角が弱く、クスリのアオキ(3549)は11月既存店売上が5%近く増加したものの、伸び率鈍化として手仕舞い売りに押された。直前に年初来高値を付けたレゾナック・ホールディングス(4004)や先月急伸した日東紡(3110)が売られ、銀行セクターも軒並み利益確定売りが重荷だった。

新興市場は個別に強弱感が交錯も、東証グロース250指数は小幅に3日続伸。トランスジェニックグループ(2342)、Kudan(4425)、ラクオリア創薬(4579)が買われ、CYBERDYNE(7779)、アクセルスペースホールディングス(402A)、FUNDINNO(462A)が売られた。



2025年12月8日(月)市況解説 前引け
日経平均株価 50,473.84(-18.03)
TOPIX 3376.43(+13.87)
売買高概算 99221万株

前引け・続落―利上げ観測を背景に主力ハイテクの一角に売り

8日午前の東京株式市場で日経平均株価は小幅続落し、前週末終値に比べて18.03円安い50473.84円で引けた。5日に発表された米主要経済指標が米連邦準備理事会(FRB)の追加利下げを妨げない内容だったと受け止められ、投資家心理を上向かせた流れを引き継ぎ、買い先行で始まったものの、主力ハイテクの一角に利益確定や戻り待ちの売りが膨らみ、下げに転じる格好となった。日銀の利上げ観測を背景に国内金利に上昇圧力が掛かりやすくなっており、円相場が強含んだことも重荷となった模様だが、25日移動平均線(50191円近辺)に接近する場面では押し目買いが入り、再びプラス圏に浮上する場面もあった。東証株価指数(TOPIX)は小幅ながら反発。東証プライムの売買代金は概算2兆4655億円、同売買高は概算9億9221万株で、値下がり銘柄数は321と、値上がり1228を大きく下回り、変わらずが59。業種別TOPIXでは「銀行」「小売」「情報・通信」など5業種が下落、「不動産」「非鉄」「建設」をはじめとする28業種は上昇。ソフトバンクグループ(9984)やアドバンテスト(6857)、レーザーテック(6920)などが指数を押し下げ、ファナック(6954)には利食い売りが継続した。スキー場関連事業の不振が響き、8-10月期営業減益となった日本駐車場開発(2353)も売られ、日本空調サービス(4658)は持ち合い解消に伴う株式売り出しによる需給悪化が懸念された。大和証券が格下げした大阪チタニウムテクノロジーズ(5726)の下げもきつい。反面、国防費を引き上げる目標を導入するよう求めた米国防長官の発言を受けて三菱重工業(7011)などが買われ、値上げが奏功し8-10月期大幅増益のエターナルホスピタリティグループ(3193)は急伸。「物言う株主」として著名なオアシスマネジメントが大株主に浮上した堀場製作所(6856)も大きく買われ、11月月次好調のジンズホールディングス(3046)もしっかり。

新興市場では、東証グロース250指数が小幅続伸。金利上昇は引き続き重荷となっているものの、出遅れ感に着目した買いが支えとなった。Heartseed(219A)、免疫生物研究所(4570)、豆蔵(202A)が買われ、QPSホールディングス(464A)、FUNDINNO(462A)、Aiロボティクス(247A)は売られた。


更新のタイミング
「前引け」市況解説...12時30分ごろ
「大引け」市況解説...16時30分ごろ
市況解説は、投資判断の参考となる情報の提供を目的とするもので、投資に関する最終決定は、お客様ご自身の責任と判断でなさいますようお願い申し上げます。

市況解説 バックナンバー

金融商品の取引にかかる手数料およびリスクについて

当社が取扱う商品等へのご投資には、各商品等に所定の手数料等をご負担いただく場合があります。また、各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。商品ごとに手数料等およびリスクは異なりますので、当該商品等の契約締結前交付書面、目論見書、お客様向け資料等をお読みください。

リスク・手数料等説明ページ

ご留意事項

  • 当サイトに掲載されている情報は、当社のご案内やその他の情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。情報のご利用にあたっては、お客様ご自身で判断なさいますようお願いいたします。
  • 当サイトに掲載されている情報に関しては万全を期してはおりますが、その正確性、確実性を保証するものではありません。また、掲載されている情報等は最新の情報ではない可能性があり、予告なく変更・廃止されることもありますので、あらかじめご了承ください。
  • 万一、当サイトに掲載されている情報を用いたことにより、何らかの損害を被った場合でも、当社および当社に情報を提供している第三者は一切責任を負うものではありません。
  • 当サイトからバナー・テキストリンク等でアクセスできる第三者が運営するサイトは各々の責任で運営されているものであり、こうした第三者サイトの利用により生じたいかなる損害に関しても、当社は一切責任を負うものではありません。
  • 証券投資に関する最終決定は、お客様ご自身で判断いただきますようお願いいたします。