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市況解説 2025年12月10日(水)

2025年12月10日(水)市況解説 大引け
日経平均株価 50,448.28(-206.82)
TOPIX 3381.98(-2.94)
売買高概算 115794万株

大引け・3日ぶり反落-上下動見せるも終盤下げ渋り

10日の東京株式市場で日経平均株価は3日ぶりに反落、前日比52.30円安の50602.80円で取引を終えた。朝方には1ドル=157円に迫る円安や旺盛な物色姿勢を支えに400円超えの上昇場面があったが急失速、一時300円超の下げに転じながらも、後場は今週の中心レンジに相当する50500円付近で膠着感を強め、終盤下げ渋った。東京エレクトロン(8035)、ソフトバンクグループ(9984)など主力半導体関連が値を消し、指数を押し下げる格好となったが、輸出関連や非鉄、内需好業績などへの個別買いは継続し、東証株価指数(TOPIX)は小幅に3日続伸。東証プライムの売買代金は概算で5兆6697億円、売買高は同22億4943万株、値下がり銘柄数は562と値上がり992を大きく下回り、変わらず53だった。業種別TOPIXは全33業種中、「その他製品」「電気機器」「機械」など11業種が下落、上昇は「証券」「電気・ガス」「ゴム製品」など22業種。アドバンテスト(6857)、ディスコ(6146)といった半導体製造装置株のほか、直近高値を付けた住友電気工業(5802)などの電線株、電子部品の太陽誘電(6976)も失速、先月まで活躍の目立った造船関連の三井E&S(7003)にも手仕舞い売りが広がった。国内金利低下を受けメガバンクやりそなホールディングス(8308)も冴えず、今週テーマ化した「フィジカルAI」関連の安川電機(6506)、ファナック(6954)も下げに転じた。半面、円安を支えにトヨタ自動車(7203)、アイシン(7259)などの自動車関連は軒並み強く、住友不動産(8830)、大成建設(1801)が上場来高値を更新するなど内需系の脱デフレ関連への物色も継続した。半導体周辺では部材・素材を扱うレゾナック・ホールディングス(4004)が上げ幅を拡大、利食い売りが続いていた日東紡(3110)も大幅に反発した。TOTO(5332)はウォシュレットの累計販売台数が7000万台を突破したと発表、ここ数年海外での成長が牽引したとして年初来高値を更新した。

新興市場でも個別に売り買いが拮抗し、東証グロース250指数は後場締まって再上昇、小幅反発で終えた。ビーマップ(4316)、Delta-Fly Pharma(4598)、jig.jp(5244)が買われ、Liberaware(218A)、Heartseed(219A)、フリー(4478)が売られた。



2025年12月10日(水)市況解説 前引け
日経平均株価 50,448.28(-206.82)
TOPIX 3381.98(-2.94)
売買高概算 115794万株

前引け・反落- 買い先行後に急失速、半導体株の下落が重荷

10日午前の東京株式市場で日経平均株価は反落、前日終値に比べ206.82円安い50448.28円で引けた。9日の米国株式市場で主要3指数はまちまちの展開だったが、外国為替市場では円安が進行。朝方からトヨタ自動車(7203)などの自動車株を中心に幅広い銘柄に買いが入り、日経平均株価も続伸でのスタート。寄り付き直後には一時400円超上昇する場面もあったが、東京エレクトロン(8035)などの半導体株の失速とともに日経平均も上げ幅を縮め、10時過ぎからマイナス圏に転落した。

東証株価指数(TOPIX)は一時史上最高値(3398.21Pt)を上回る場面もあったが、日経平均同様に失速して小幅に反落。東証プライムの売買代金は概算で2兆9056億円、売買高は同11億5794万株、値下がり銘柄数は全体の3割強にあたる521、値上がりは1007、変わらずが78だった。業種別TOPIXでは全33業種中12業種が下落し、21業種が上昇。「その他製品」「保険」「電気機器」の下落が目立ち、「ゴム製品」「証券」「輸送機」が上昇。個別では、東京エレクトロン(8035)やアドバンテスト(6857)は買い先行後に失速し、古河電気工業(5801)や住友電気工業(5802)、フジクラ(5803)などの電線株も安い。任天堂(7974)やサンリオ(8136)、バンダイナムコホールディングス(7832)などの「ゲーム・IP(知的財産)関連」は日中対立の長期化が嫌気され、ジンズホールディングス(3046)は年初来安値を更新した。半面、円安を背景にトヨタ自動車やSUBARU(7270)、マツダ(7261)が買われ、ホンダ(7267)は野村証券による投資判断の引き上げも好感。銀や銅など商品市況の騰勢を追い風に三菱マテリアル(5711)やDOWAホールディングス(5714)、東邦亜鉛(5707)など非鉄株全般が強含み、三井金属(5706)はSMBC日興証券による投資判断の格上げも追い風に。安川電機(6506)や川崎重工業(7012)、ルネサスエレクトロニクス(6723)など「フィジカルAI」関連物色も継続し、野村ホールディングス(8604)は3%高で年初来高値を更新した。

新興市場は小高く、東証グロース250指数は小幅反発。カルナバイオサイエンス(4572)、サンバイオ(4592)、CYBERDYNE(7779)が上昇し、ヘリオス(4593)、TerraDrone(278A)、note(5243)が下落した。


更新のタイミング
「前引け」市況解説...12時30分ごろ
「大引け」市況解説...16時30分ごろ
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