市況解説 2025年7月14日(月)
2025年7月14日(月)市況解説 大引け | |
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日経平均株価 | 39,459.62(-110.06) |
TOPIX | 2822.81(-0.43) |
売買高概算 | 149604万株 |
大引け・3日続落―TACOトレードへの期待等で上げに転じる場面も
14日の東京株式市場で日経平均株価は3日続落、前週末比110.06円安の39459.62円で取引を終えた。米関税政策への警戒が改めて広がり、寄り付き後まもなく300円近く下落したが、その後は円相場の弱含み推移や「TACO(トランプはいつも怖気づく)トレード」への期待が下値を支える展開となった。後場に入ると上げに転じる場面もあったが、参院選における与党苦戦が伝わり、財政拡張的な政策への思惑が国内金利の上昇を促したことなどが重荷となり、大引けにかけて値を消す格好となった。東証株価指数(TOPIX)は小幅反落。東証プライムの売買代金は概算3兆6610億円、同売買高は概算14億9604万株で、値下がり銘柄数は649、値上がり907、変わらず70だった。業種別TOPIXでは「その他製品」「情報・通信」「空運」など14業種が下落、「電気・ガス」「機械」「不動産」をはじめとする19業種は上昇。任天堂(7974)やサンリオ(8136)などコンテンツ関連の一角には手じまい売りが膨らみ、先週末急騰したSUMCO(3436)は利食い売りに押された。希少疾患薬の米国での承認が得られなかった日本新薬(4516)には失望売りが殺到、シマノ(7309)など欧州売上比率の高い銘柄の一角も冴えない。反面、アドバンテスト(6857)が上げ幅を拡大、伊藤忠商事(8001)などバリュー株も終日堅調。「米国が防衛費増額を再要求」との一部報道を受けてIHI(7013)などが賑わい、イオンファンタジー(4343)は国内事業の好調が確認された3-5月期決算が素直に評価された。井関農機(6310)など農業関連には選挙に絡む思惑が浮上、今期増益見通しや株主優待制度の導入を発表したダイト(4577)は10%超上昇。
新興市場でも参院選を巡る不透明感の高まりなどが嫌気され、東証グロース250指数が小幅続落。Aiロボティクス(247A)、フルッタフルッタ(2586)、アイデミー(5577)が売られ、ココナラ(4176)、FFRIセキュリティ(3692)、TORICO(7138)は買われた。
2025年7月14日(月)市況解説 前引け | |
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日経平均株価 | 39,469.72(-99.96) |
TOPIX | 2822.99(-0.25) |
売買高概算 | 70718万株 |
前引け・続落―米関税政策への警戒が改めて重荷に
14日午前の東京株式市場で日経平均株価は続落し、前週末終値に比べて99.96円安い39469.72円で引けた。米関税政策への警戒から11日の米主要株価指数がそろって下落、その後「トランプ米大統領は欧州連合(EU)とメキシコに対し30%の関税を8月1日から課す」と伝わったことも投資家心理を冷やす格好となった。一方で「TACO(トランプはいつも怖気づく)トレード」への期待が相場を下支える姿は健在で、朝方の売り一巡後はドル円相場睨みの展開を辿った。東証株価指数(TOPIX)は小幅に反落。東証プライムの売買代金は概算1兆7680億円と低調で、同売買高は概算7億718 万株。値下がり銘柄数は526と、値上がり1037を大きく下回り、変わらずが63。業種別TOPIXでは「その他製品」「銀行」「空運」など11業種が下落、「電気・ガス」「不動産」「医薬品」をはじめとする22業種は上昇。東京エレクトロン(8035)やソフトバンクグループ(9984)など指数寄与度の大きい銘柄の一角が売られ、指数を押し下げた。原材料価格や管理コストの上昇が響き、3-5月期営業減益のドトール・日レスホールディングス(3087)は大幅に3日続落、9-5月期大幅増収・増益のジンズホールディングス(3046)は通期予想を据え置いたことが嫌気され急落した。通期見通しを下方修正したジェイテックコーポレーション(3446)の下げも厳しく、立会外分売を実施したビューティガレージ(3180)には需給悪化懸念が広がった。反面、円相場の弱含み推移を受けてトヨタ自動車(7203)など自動車関連が総じて高く、日産自動車(7201)は「米国でホンダ(7267)に自動車を供給する協議を開始」との報道も好感された。アドバンテスト(6857)は米エヌビディア株の上昇が支えとなり、三越伊勢丹ホールディングス(3099)など百貨店株もしっかり。タマホーム(1419)は今期の強気見通しがポジティブ・サプライズとなった模様。
新興市場では、東証グロース250指数が小幅続落。参院選における与党苦戦が伝わり、投資家の慎重姿勢が強まる格好となった。トライアルホールディングス(141A)、Synspective(290A)、エヌ・ピー・シー(6255)が安く、QPS研究所(5595)、イオレ(2334)、トヨコー(341A)は高い。
更新のタイミング
「前引け」市況解説...12時30分ごろ
「大引け」市況解説...16時30分ごろ
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2025年7月14日(月)
【日経平均株価終値:39,459.62 前日比:-110.06 売買高概算:149604万株】
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2025年7月11日(金)
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2025年7月10日(木)
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