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市況解説 2025年7月8日(火)

2025年7月8日(火)市況解説 大引け
日経平均株価 39,688.81(+101.13)
TOPIX 2,816.54(+4.82)
売買高概算 200751万株

大引け・小幅反発- 事実上の関税交渉「先送り」を好感

8日の東京株式市場で日経平均株価は小幅に反発、前日終値に比べ101.13円高い39688.81円で引けた。7日の米国株式市場では、「相互関税」への警戒感から主要3指数は軒並み大幅安。新たな関税率が「25%」に設定された日本市場にも売りは波及し、日経平均株価は続落スタート。ただ、関税発動は8月1日に設定されるなど、「事実上の交渉期限先送り」との見方も根強く、次第に買い優勢の展開に。朝方は安く始まった日経平均も早々に持ち直しの動きを見せ、終日堅調に推移した。

東証株価指数(TOPIX)は3日ぶりに小幅反発。東証プライムの売買代金は概算で4兆5433億円、売買高は同20億751万株、値上がり銘柄数は全体の67%にあたる1083、値下がりは484、変わらずが60だった。業種別TOPIXでは全33業種中20業種が上昇し、13業種が下落。「非鉄」「精密」「ガラス・土石」の上昇が目立ち、「医薬品」「食料品」「保険」が下落。個別では、アドバンテスト(6857)や東京エレクトロン(8035)などの値がさ半導体株が指数を支え、古河電気工業(5801)と住友電気工業(5802)はゴールドマン・サックス証券による投資判断の引き上げを好感。経営支援ファンド「JAC」による株式の保有が判明したオムロン(6645)とタダノ(6395)の上昇も目立ち、ネクステージ(3186)は業績見通しの引き上げを受けて11%高。日本製鉄(5401)や神戸製鋼所(5406)など鉄鋼株も堅調で、良品計画(7453)は連日で年初来高値を更新した。半面、新株予約権付社債(CB)の発行額を増額すると発表した日産自動車(7201)は後場から一段安となり、丸井グループ(8252)は大株主による株式の売り出しを嫌気。パナソニックホールディングス(6752)は取引先である米テスラ株の急落が重荷となり、東京ガス(9531)やアサヒビール(2502)、サントリー食品インターナショナル(2587)などディフェンシブ株の一角も下落。ニトリホールディングス(9843)と神戸物産(3038)は、外国為替市場での円安進行が逆風となった。

新興市場は大幅高で、東証グロース市場250指数は3日続伸。トヨコー(341A)、イオレ(2334)、農業総合研究所(3541)が買われ、環境フレンドリーホールディングス(3777)、キッズスター(248A)、レナサイエンス(4889)が売られた。



2025年7月8日(火)市況解説 前引け
日経平均株価 39,711.29(+123.61)
TOPIX 2815.57(+3.85)
売買高概算 83051万株

前引け・反発―日米関税交渉への楽観的な見方が支えに

8日午前の東京株式市場で日経平均株価は反発し、前日終値に比べて123.61円高い39711.29円で引けた。トランプ米大統領が日本や韓国などに対して8月1日から高関税をかけると通告し、世界景気の悪化懸念が広がった7日の米国市場の流れを引き継いだ売りが先行したが、その後は日本に課せられた25%関税は想定内で交渉余地も残されたとの見方が広がり、過度な懸念後退を囃した買いが膨らむ展開となった。円相場の弱含み推移も手伝って、一時230円近く上昇する場面もあったが、上場投資信託(ETF)の分配金捻出に伴う売りへの警戒がさらなる買いを阻む格好となった。東証株価指数(TOPIX)も小幅ながら反発。東証プライムの売買代金は概算2兆57億円、同売買高は概算8億3051万株で、値上がり銘柄数は1019、値下がり536、変わらずが72。業種別TOPIXでは「非鉄」「海運」「鉱業」をはじめとする18種が上昇、「医薬品」「保険」「その他製品」など15業種は下落。ゴールドマンサックス証券が格上げした住友電気工業(5802)など電線大手3社が急伸、アドバンテスト(6857)など半導体株にも買いが波及した。今期業績予想を大幅に上方修正したネクステージ(3186)には買いが殺到、経営支援ファンドによる投資が判明したオムロン(6645)の上げも目に付く。反面、パナソニックホールディングス(6752)は米テスラ株安、ソフトバンクグループ(9984)は傘下の英アーム株の下落がそれぞれ重荷となり、今期純利益が過去最高を更新する見通しを示したウェザーニューズ(4825)には目先的な材料出尽くし感が台頭。ニトリホールディングス(9843)や神戸物産(3038)など円高メリット銘柄も冴えず、東宝(9602)などが保有株を売却すると伝わった丸井グループ(8252)には需給悪化を嫌気した売りが膨らんだ。

新興市場では値動きの良さに着目した買いが入り、東証グロース250指数が大幅続伸。データセクション(3905)、トヨコー(341A)、イオレ(2334)が買われ、レナサイエンス(4889)、環境フレンドリーホールディングス(3777)、ヒット(378A)は売られた。


更新のタイミング
「前引け」市況解説...12時30分ごろ
「大引け」市況解説...16時30分ごろ
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