市況解説 2025年7月7日(月)
2025年7月7日(月)市況解説 大引け | |
---|---|
日経平均株価 | 39,587.68(-223.20) |
TOPIX | 2811.72(-16.23) |
売買高概算 | 134994万株 |
大引け・反落-米関税睨み、後場は一段と見送りムード
7日の東京株式市場で日経平均株価は3日ぶりに反落、前週末比223.20円安の39587.68円で取引を終えた。米休場も絡んだ薄商いのなか、トランプ関税を巡る警戒が重荷となり後場も軟調地合いが継続した。一部半導体関連やテーマ系銘柄の一角に散発的な買いが見られたものの、トランプ大統領の関税書簡などの内容を見極めたいとして、見送りムードが一段と強まった。1ドル=145円台に円安が進行したものの市場影響は限られた。東証株価指数(TOPIX)は続落。東証プライムの売買代金は概算で3兆4347億円と低調で、売買高は同13億4994万株、値下がり銘柄数は全体の6割弱の968、値上がり597、変わらず62だった。業種別TOPIXは全33業種中、「銀行」「非鉄金属」「鉄鋼」など24業種が下落、上昇は「サービス」「小売」「陸運」など9業種。安川電機(6506)の業績予想下方修正を嫌気した売りが継続、SMC(6273)、DMG森精機(6141)などの設備投資関連や中国関連の村田製作所(6981)、太陽誘電(6976)が冴えなかった。AI関連ではソフトバンクグループ(9984)、古河電気工業(5801)が売られ、先週賑わった東京電力ホールディングス(9501)、東洋エンジニアリング(6330)が利益確定売りに押された。日産自動車(7201)はユーロ円建ての新株予約権付社債(転換社債=CB)による調達を発表し、需給懸念から下落した。半面、良品計画(7453)、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(7532)が上場来高値を更新するなど、内需系の好業績株が強く、午後に業績予想の上方修正や増配、株式分割を発表したトーセイ(8923)や月次売上の好調なインターメスティック(262A)もしっかり。中東警戒などを背景に日本製鋼所(5631)、三菱重工業(7011)が後場切り返し、4-6月期出荷好調のディスコ(6146)は後場上げ幅を広げた。円谷フィールズホールディングス(2767)は米著名ファンドの大量保有が判明。
新興市場でも外部環境の影響を受けづらい内需関連のテーマ株などに買いが優勢で、東証グロース250指数が続伸した。データセクション(3905)、ワンダープラネット(4199)、フルッタフルッタ(2586)が買われ、サンバイオ(4592)、Synspective(290A)、TENTIAL(325A)が売られた。
2025年7月7日(月)市況解説 前引け | |
---|---|
日経平均株価 | 39,628.41(-182.47) |
TOPIX | 2815.36(-12.59) |
売買高概算 | 63162万株 |
前引け・反落―米関税政策への警戒広がる
7日午前の東京株式市場で日経平均株価は反落し、前週末終値に比べて182.47円安い39628.41円で引けた。4日の米国市場が独立記念日の祝日で休場となり、新規手掛かり材料を欠くなか、トランプ政権の関税政策を巡る警戒が改めて意識され、主力株を中心に売りに押される展開となった。値嵩半導体株の一角が買われ、上昇に転じる場面もあったが、上場投資信託(ETF)の分配金捻出に伴う売りへの警戒なども重荷となった模様で、長くは続かなかった。東証株価指数(TOPIX)は続落。東証プライムの売買代金は概算1兆6891億円と低調で、同売買代金も概算6億3162万株に留まった。値下がり銘柄数は827、値上がり745、変わらずが54。業種別TOPIXでは「鉱業」「非鉄」「銀行」をはじめとする22業種が下落、「小売」「サービス」「パルプ・紙」など11業種は上昇。米関税の影響を織り込み、今期業績予想を大幅に下方修正した安川電機(6506)が急落、ファナック(6954)などがつれ安した。トヨタ自動車(7203)など自動車関連も軒並み売られ、今期の大幅減益見通しが嫌気されたアスクル(2678)の下げがきつい。サウジなどの増産継続を受けて原油相場の先安観が強まったことから、INPEX(1605)などにも売りが膨らんだ。反面、4-6月期の出荷好調が伝わったディスコ(6146)が逆行高、FOOD & LIFE COMPANIES(3563)が上場来高値を更新するなど外食株の一角もしっかり。SMBC日興証の強気レポートが観測された良品計画(7453)も上場来高値を更新、井関農機(6310)は石破首相が農業予算の拡大に言及したことが刺激材料となった。香港投資ファンドの保有株買い増しが明らかになった藤田観光(9722)も強い。
新興市場では米関税政策の影響を受けにくい銘柄群が物色され、東証グロース250指数が大幅続伸。Liberaware(218A)、レナサイエンス(4889)、技術承継機構(319A)が買われ、ヒット(378A)、ELEMENTS(5246)、ZenmuTech(338A)は売られた。
更新のタイミング
「前引け」市況解説...12時30分ごろ
「大引け」市況解説...16時30分ごろ
市況解説は、投資判断の参考となる情報の提供を目的とするもので、投資に関する最終決定は、お客様ご自身の責任と判断でなさいますようお願い申し上げます。
市況解説 バックナンバー
-
2025年7月9日(水)
-
2025年7月8日(火)
-
2025年7月7日(月)
【日経平均株価終値:39,587.68 前日比:-223.20 売買高概算:134994万株】
-
2025年7月4日(金)
-
2025年7月3日(木)
金融商品の取引にかかる手数料およびリスクについて
当社が取扱う商品等へのご投資には、各商品等に所定の手数料等をご負担いただく場合があります。また、各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。商品ごとに手数料等およびリスクは異なりますので、当該商品等の契約締結前交付書面、目論見書、お客様向け資料等をお読みください。
ご留意事項
- 当サイトに掲載されている情報は、当社のご案内やその他の情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。情報のご利用にあたっては、お客様ご自身で判断なさいますようお願いいたします。
- 当サイトに掲載されている情報に関しては万全を期してはおりますが、その正確性、確実性を保証するものではありません。また、掲載されている情報等は最新の情報ではない可能性があり、予告なく変更・廃止されることもありますので、あらかじめご了承ください。
- 万一、当サイトに掲載されている情報を用いたことにより、何らかの損害を被った場合でも、当社および当社に情報を提供している第三者は一切責任を負うものではありません。
- 当サイトからバナー・テキストリンク等でアクセスできる第三者が運営するサイトは各々の責任で運営されているものであり、こうした第三者サイトの利用により生じたいかなる損害に関しても、当社は一切責任を負うものではありません。
- 証券投資に関する最終決定は、お客様ご自身で判断いただきますようお願いいたします。