市況解説 2025年6月23日(月)
2025年6月23日(月)市況解説 大引け | |
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日経平均株価 | 38,354.09(-49.14) |
TOPIX | 2761.18(-10.08) |
売買高概算 | 157090万株 |
大引け・3日続落-中東警戒くすぶるなか後場下げ渋り
23日の東京株式市場で日経平均株価は小幅に3日続落、前週末比49.14円安の38354.09円で取引を終えた。22日に米国がイランの核施設を空爆したことで、朝方にはリスク回避の売りが広がったが、その後の取引時間中は世界的に概ね警戒緩和の流れが続いた。寄り付き直後には370円超え下押して38000円に急接近する場面もあったが、「有事のドル買い」のムードが強まるなか、ドル円相場が約1ヵ月ぶりに147円台に乗せ、一部の輸出関連株などの見直し買いにも繋がった。東証株価指数(TOPIX)も3日続落。東証プライムの売買代金は概算で3兆8328億円、売買高は同15億7090万株、値下がり銘柄数は915、値上がり653、変わらず58だった。業種別TOPIXは全33業種中、「電気・ガス」「非鉄金属」「鉄鋼」など21業種が下落、上昇は「鉱業」「精密」「食料品」など12業種だった。東京エレクトロン(8035)、レーザーテック(6920)などの値嵩半導体は午後も総じて冴えず、フジクラ(5803)、古河電気工業(5801)といったデーターセンター関連の下げも目立った。地政学リスクからJAL(9201)、ホンダ(7267)、ソニーグループ(6758)が売られる一方、防衛関連の川崎重工業(7012)、日本製鋼所(5631)などでも下げに転じるものも見られた。内需関連では朝方に年初来高値を付けた鹿島建設(1812)も失速した。半面、ゲーム関連の一角に買いが入り、朝安で始まったバンダイナムコホールディングス(7832)が切り返して後場も一段高、コナミグループ(9766)は上場来高値を更新した。レジャー施設のラウンドワン(4680)は後場急伸で5ヵ月ぶりに年初来高値を付け、週末に上場来高値の良品計画(7453)は利食い売りが先行も後場切り返した。米港湾クレーンへの期待などから三井E&S(7003)は11%超え急伸、ダイキン工業(6367)、テルモ(4543)など出遅れ感の強い輸出関連株への見直し買いも相場を下支えた。
新興市場は外部環境の影響を受けづらい企業への買いが継続、東証グロース250指数は午後に上昇に転じた。モンスターラボ(5255)、コンヴァノ(6574)、キッズウェル・バイオ(4584)が買われ、AIinside(4488)、ヌーラボ(5033)、オキサイド(6521)が売られた。
2025年6月23日(月)市況解説 前引け | |
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日経平均株価 | 38,175.63(-227.60) |
TOPIX | 2754.20(-17.06) |
売買高概算 | 79677万株 |
前引け・続落―中東情勢の緊迫化が重荷も節目38000円を割り込まず
23日午前の東京株式市場で日経平均株価は続落し、前週末終値に比べて227.60円安い38175.63円で引けた。米国がイランの核施設への攻撃に踏み切ったことを受けて、投資家がリスク回避目的の売りを膨らませる展開となった。トランプ米政権が中国に対する半導体規制を強化するとの観測も重荷となった模様だが、心理的節目の38000円に接近する場面では、円相場の弱含み推移などを支えに押し目買いが入り下げ渋った。東証株価指数(TOPIX)も下げ渋り。東証プライムの売買代金は概算1兆9662億円、同売買高は概算7億9677万株で、値下がり銘柄数は919、値上がり648、変わらずが59。業種別TOPIXでは「非鉄」「電気機器」「鉄鋼」をはじめとする22業種が下落、「鉱業」「建設」「精密」など11業種は上昇。東京エレクトロン(8035)やアドバンテスト(6857)、ソフトバンクグループ(9984)が指数を押し下げ、「3-5月期営業利益は5年ぶりに悪化」と報じられた高島屋(8233)も冴えない。円安進行を嫌気されたニトリホールディングス(9843)は年初来安値を更新、ダイセル(4202)にはモルガン・スタンレー証券の格下げが観測された。反面、INPEX(1605)は年初来高値を更新、出光興産(5019)、ENEOSホールディングス(5020)もしっかり。三菱重工業(7011)やIHI(7013)など防衛関連も賑わい、日経平均の構成銘柄に採用されたローム(6963)が大きく買われた。「不動産事業の売却を巡り、早ければ11月にも最終的な買い手が固まる見通し」と報じられたサッポロホールディングス(2501)が急伸、通期業績・配当予想を引き上げたマルマエ(6264)も強い。
新興市場でもリスクオフの流れが広がり、東証グロース250指数が続落。データセクション(3905)、ELEMENTS(5246)、ヘリオス(4593)が売られ、QPS研究所(5595)、ACSL(6232)、GENDA(9166)は買われた。新規上場のウェルネス・コミュニケーションズ(366A)は公開価格2480円に対し、3300円の初値を付けた。
更新のタイミング
「前引け」市況解説...12時30分ごろ
「大引け」市況解説...16時30分ごろ
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市況解説 バックナンバー
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2025年6月24日(火)
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2025年6月23日(月)
【日経平均株価終値:38,354.09 前日比:-49.14 売買高概算:157090万株】
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2025年6月20日(金)
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2025年6月18日(水)
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