市況解説 2025年6月2日(月)
2025年6月2日(月)市況解説 大引け | |
---|---|
日経平均株価 | 37,470.67(-494.43) |
TOPIX | 2777.29(-24.28) |
売買高概算 | 170043万株 |
大引け・大幅続落-トランプ発言や円高進行で後場も冴えず
2日の東京株式市場で日経平均株価は大幅続落、先週末比494.43円安の37470.67円で取引を終えた。トランプ米大統領の中国に対する強硬的な発言や、鉄・アルミの関税率引き上げ表明を受け、関税政策への警戒感が改めて意識され、輸出関連の主力銘柄を中心に下押し圧力が強まった。円相場の強含み推移やアジア市場の軟調で後場寄り直後に下げ幅を640円超に広げた後はやや下げ渋ったものの、上値も重かった。東証株価指数(TOPIX)も続落。東証プライムの売買代金は概算で3兆8398億円、売買高は同17億43万株、値下がり銘柄数は全体の6割超えの1012、値上がり562、変わらず56だった。業種別TOPIXは全33業種中、「ゴム製品」「輸送用機器」「精密」など28業種が下落、上昇は「倉庫・運輸関連」「建設」「保険」など5業種だった。アドバンテスト(6857)、ソフトバンクグループ(9984)はじめ半導体関連の主力株が大幅安、リクルートホールディングス(6098)、ファーストリテイリング(9983)といった高PER(株価収益率)銘柄の下げも響いた。円高も嫌気されトヨタ自動車(7203)、ブリヂストン(5108)などの自動車関連や電子部品の村田製作所(6981)が弱く、メガバンクも終日冴えなかった。半面、内需関連やテーマ系銘柄の一角には買いが入り、防衛関連のIHI(7013)が後場一段高、富士通(6702)は先週開催のスモールミーティングで防衛事業の情報開示を増やすとの見方が強まって大幅高、年初来高値を付けた。シンフォニアテクノロジー(6507)は上場来高値を連日更新。JCRファーマ(4552)が昼休み中に慈恵医大などと共同で新たな遺伝子治療を開発と発表、一時ストップ高まで急伸、住友林業(1911)は1対3の株式分割発表が好感され、ラウンドワン(4680)はヘッジファンドの年次会合で著名ファンドが有望株に挙げたと伝わって大幅高で終えた。
新興市場は外部環境の影響を受けづらい中小型成長株に買いが入り、東証グロース250指数は小幅ながらプラス圏を維持、続伸で引けた。データセクション(3905)、ティーケーピー(3479)、FFRIセキュリティ(3692)が買われ、ispace(9348)、ジーエヌアイグループ(2160)、デジタルグリッド(350A)が売られた。
2025年6月2日(月)市況解説 前引け | |
---|---|
日経平均株価 | 37,414.02(-551.08) |
TOPIX | 2773.67(-27.90) |
売買高概算 | 80611万株 |
前引け・大幅続落―米中摩擦への警戒や円高進行を嫌気
2日午前の東京株式市場で日経平均株価は大幅続落し、前週末終値に比べて551.08円安い37414.02円で引けた。トランプ氏の発言などを受けて米中貿易摩擦に対する警戒感が高まり、投資家心理を冷やした米国市場の流れを引き継ぎ、半導体などを中心に幅広い銘柄が売りに押される展開となった。リスク回避目的の円買いが膨らみ、輸出関連の重荷となったことも響き、先物主導で下げ幅を広げた。東証株価指数(TOPIX)も大幅続落。東証プライムの売買代金は概算1兆8510億円と低調で、同売買高は概算8億611万株。値下がり銘柄数は全体の2/3近い1066、値上がり490、変わらずが73。業種別TOPIXでは「ゴム製品」「精密」「輸送用機器」をはじめとする30業種が下落、上昇は「建設」「運輸・倉庫」「パルプ・紙」の3業種に留まった。アドバンテスト(6857)や東京エレクトロン(8035)、ソフトバンクグループ(9984)が指数を押し下げ、トヨタ自動車(7203)なども売りに押された。安川電機(6506)、ファナック(6954)など中国関連が軒並み安く、「国事業におけるデータに誤りがあったとして決算発表の延期などを検討すると伝わったパーク24(4666)は急落。反面、先週末にMSCI世界株指数に採用されたサンリオ(8136)が大幅反発、水道関連が引き続き賑わい、日本ヒューム(5262)は大幅に3日続伸。サイバー防衛関連として注目を集める富士通(6702)は年初来高値を更新、住友ファーマ(4506)は糖尿病薬に関するリリースが好感された。1:4の株式分割の実施を発表したコクヨ(7984)が動意付き、東京計器(7721)は野村証券の強気レポートが刺激材料となった模様。
新興市場では、為替や関税への影響が小さいとみられる銘柄を中心に買いが広がり、東証グロース250指数が続伸。サンバイオ(4592)、売れるネット広告社グループ(9235)、アライドアーキテクツ(6081)が高く、オルツ(260A)、オキサイド(6521)、QPS研究所(5595)は安い。
更新のタイミング
「前引け」市況解説...12時30分ごろ
「大引け」市況解説...16時30分ごろ
市況解説は、投資判断の参考となる情報の提供を目的とするもので、投資に関する最終決定は、お客様ご自身の責任と判断でなさいますようお願い申し上げます。
市況解説 バックナンバー
-
2025年6月4日(水)
-
2025年6月3日(火)
-
2025年6月2日(月)
【日経平均株価終値:37,470.67 前日比:-494.43 売買高概算:170043万株】
-
2025年5月30日(金)
-
2025年5月29日(木)
金融商品の取引にかかる手数料およびリスクについて
当社が取扱う商品等へのご投資には、各商品等に所定の手数料等をご負担いただく場合があります。また、各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。商品ごとに手数料等およびリスクは異なりますので、当該商品等の契約締結前交付書面、目論見書、お客様向け資料等をお読みください。
ご留意事項
- 当サイトに掲載されている情報は、当社のご案内やその他の情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。情報のご利用にあたっては、お客様ご自身で判断なさいますようお願いいたします。
- 当サイトに掲載されている情報に関しては万全を期してはおりますが、その正確性、確実性を保証するものではありません。また、掲載されている情報等は最新の情報ではない可能性があり、予告なく変更・廃止されることもありますので、あらかじめご了承ください。
- 万一、当サイトに掲載されている情報を用いたことにより、何らかの損害を被った場合でも、当社および当社に情報を提供している第三者は一切責任を負うものではありません。
- 当サイトからバナー・テキストリンク等でアクセスできる第三者が運営するサイトは各々の責任で運営されているものであり、こうした第三者サイトの利用により生じたいかなる損害に関しても、当社は一切責任を負うものではありません。
- 証券投資に関する最終決定は、お客様ご自身で判断いただきますようお願いいたします。