市況解説 2025年5月29日(木)
2025年5月29日(木)市況解説 大引け | |
---|---|
日経平均株価 | 38,432.98(+710.58) |
TOPIX | 2812.02(+42.51) |
売買高概算 | 186979万株 |
大引け・大幅反発-エヌビディア決算や円安支えに戻り高値
29日の東京株式市場で日経平均株価は大幅反発、前日比710.58円高の38432.98円で取引を終えた。日本時間早朝に伝わった米半導体大手エヌビディアの決算発表と、トランプ関税に対する米国際貿易裁判所による一部差し止め判断が好感され、円安進行とともにリスク選好姿勢が一気に強まった。チャート上戻り待ちの売りが膨らみやすい水準にあたり場面にあたり、買い一巡後に一進一退の動きが優勢となったが、午後終盤にさらに上げ幅を広げ、終値ベースでは2月21日以来の水準で引けた。東証株価指数(TOPIX)は大幅に5日続伸し、年初来高値にあと3ポイントに迫った。東証プライムの売買代金は概算で4兆7521億円、売買高は同18億6979万株、値上がり銘柄数は全体の7割弱の1117、値下がり437、変わらず71だった。業種別TOPIXは全33業種中、「非鉄金属」「輸送用機器」「保険」など30業種が上昇、下落は「陸運」「海運」「パルプ・紙」の3業種にとどまった。アドバンテスト(6857)、ディスコ(6146)など半導体関連の一角が上げ幅を広げ、リクルートホールディングス(6098)、ファーストリテイリング(9983)も日経平均を押し上げた。自動車関連ではブリヂストン(5108)が後場に入り年初来高値を更新、ホンダ(7267)なども一段高した。前引け間際には「SBIホールディングス(8473)がNTT(9432)と資本業務提携」と伝わりともに上昇、東京海上ホールディングス(8766)は年初来高値を付けた。半面、内需関連やディフェンシブの一角には手仕舞い売りが見られ、住友不動産(8830)、資生堂(4911)が終日冴えず、上場来高値近辺のベイカレント(6532)は利益確定売りに押され3日続落、昨日急伸した住友大阪セメント(5232)、太陽ホールディングス(4626)にも反動売りが優勢となった。
新興市場は大型株への物色シフト思惑が意識されるなか、徐々に高値圏銘柄などに手仕舞い売りが広がり、東証グロース250指数が4日ぶりに小反落した。ispace(9348)、FIXER(5129)、キャンバス(4575)が売られ、プレイド(4165)、セーフィー(4375)、Liberaware(218A)が買われた。
2025年5月29日(木)市況解説 前引け | |
---|---|
日経平均株価 | 38,355.70(+633.30) |
TOPIX | 2810.13(+40.62) |
売買高概算 | 83407万株 |
前引け・急反発-エヌビディア決算や関税政策絡みの円安好感
28日午前の東京株式市場で日経平均株価は大幅反発、前日比633.30円高い38355.70円で引けた。27日の米取引終了後に好決算を発表したエヌビディアが時間外で大きく買われたことに加え、朝方に「米連邦裁判所がトランプ関税を違法と判断、差し止めを命令」と伝わり、米株先物やドル円相場が強い買い反応を示した。売り方の買い戻しも巻き込んで、上げ幅を600円超えに拡大、取引時間中としては5月13日以来、約2週間ぶりの高値水準を付けた。東証株価指数(TOPIX)は大幅続伸。東証プライムの売買代金は概算で2兆3370億円、売買高は同8億3407万株、値上がり銘柄数は全体の7割にあたる1130、値下がり420、変わらず75だった。業種別TOPIXは全33業種中、「陸運」「パルプ・紙」を除く31業種が上昇、「非鉄金属」「輸送用機器」「証券」「電気機器」などが値上がり率の上位に並んだ。東京エレクトロン(8035)、アドバンテスト(6857)など半導体関連が軒並み買われ、AIデータセンターなどに関連するフジクラ(5803)や武蔵精密(7220)も上昇した。トヨタ自動車(7203)、アイシン(7259)はじめ自動車関連も円安を好感、ソニーグループ(6758)は上場来高値を更新した。日経新聞朝刊で「政府が老朽化した大規模な下水道の更新工事を2030年度までに全国で完了させる」と報じられ、日本ヒューム(5262)、栗本鐵工所(5602)が急伸、同じく「NTTドコモが住信SBIネット銀行(7163、スタンダード)を買収へ」との観測報道を巡り、ネット銀行の再編思惑から楽天銀行(5838)が10%超え急伸した。半面、円高メリット銘柄とされるニトリホールディングス(9843)が下落、神戸物産(3038)は中国産の冷凍野菜に残留農薬が含まれていたとして自主回収を発表したことが嫌気された。高値圏のバンダイナムコホールディングス(7832)や昨日急伸したローム(6963)は利益確定売りに押され、タマホーム(1419)は5月末配当権利落ちが響いた。
新興市場は個別に売り買いが交錯、東証グロース250指数は小幅に続伸した。データセクション(3905)、ホットリンク(3680)、Aiロボティクス(247A)が買われ、TerraDrone(278A)、QPS研究所(5595)、デジタルグリッド(350A)が売られた。
更新のタイミング
「前引け」市況解説...12時30分ごろ
「大引け」市況解説...16時30分ごろ
市況解説は、投資判断の参考となる情報の提供を目的とするもので、投資に関する最終決定は、お客様ご自身の責任と判断でなさいますようお願い申し上げます。
市況解説 バックナンバー
-
2025年6月3日(火)
-
2025年6月2日(月)
-
2025年5月30日(金)
-
2025年5月29日(木)
【日経平均株価終値:38,432.98 前日比:+710.58 売買高概算:186979万株】
-
2025年5月28日(水)
金融商品の取引にかかる手数料およびリスクについて
当社が取扱う商品等へのご投資には、各商品等に所定の手数料等をご負担いただく場合があります。また、各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。商品ごとに手数料等およびリスクは異なりますので、当該商品等の契約締結前交付書面、目論見書、お客様向け資料等をお読みください。
ご留意事項
- 当サイトに掲載されている情報は、当社のご案内やその他の情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。情報のご利用にあたっては、お客様ご自身で判断なさいますようお願いいたします。
- 当サイトに掲載されている情報に関しては万全を期してはおりますが、その正確性、確実性を保証するものではありません。また、掲載されている情報等は最新の情報ではない可能性があり、予告なく変更・廃止されることもありますので、あらかじめご了承ください。
- 万一、当サイトに掲載されている情報を用いたことにより、何らかの損害を被った場合でも、当社および当社に情報を提供している第三者は一切責任を負うものではありません。
- 当サイトからバナー・テキストリンク等でアクセスできる第三者が運営するサイトは各々の責任で運営されているものであり、こうした第三者サイトの利用により生じたいかなる損害に関しても、当社は一切責任を負うものではありません。
- 証券投資に関する最終決定は、お客様ご自身で判断いただきますようお願いいたします。