市況解説 2025年12月12日(金)
| 2025年12月12日(金)市況解説 大引け | |
|---|---|
| 日経平均株価 | 50,836.55(+687.73) |
| TOPIX | 3423.83(+66.59) |
| 売買高概算 | 223505万株 |
大引け・大幅反発-後場終盤に再度強含む、TOPIXは史上最高値
12日の東京株式市場で日経平均株価は3日ぶりに大幅反発、前日比687.73円高の50836.55円で取引を終えた。米主要指数の史上最高値更新(11日)やハイテク株の短期持ち直しの動きを支えに終日堅調な地合いを保った。週末を控え、海外市場も含め先行き不透明感の漂う半導体関連の一角や、高値圏銘柄への手仕舞い売りが重荷となった一方、主力株を中心にバリュー(割安)系や出遅れ銘柄への見直し買いは継続し、終盤に向け上げ幅を再度広げる動きを見せた。東証株価指数(TOPIX)は前場の高値を上回る動きとなり、前日比2%超えの反発で、4日に付けた史上最高値を更新した。東証プライムの売買代金は概算で6兆4264億円、売買高は同22億3505万株、値上がり銘柄数は全体の85%超えの1382、値下がり188、変わらず38だった。業種別TOPIXは全33業種中、「鉱業」「水産・農林」を除く31業種が上昇、「輸送用機器」「保険」「繊維」「鉄鋼」「銀行」などが値上がり率の上位に並んだ。朝から乱高下の続くソフトバンクグループ(9984)が後場上げ幅を拡大、トヨタ自動車(7203)、日立製作所(6501)といった主力株も値を伸ばし、構造改革期待が高まるパナソニックホールディングス(6752)は5日続伸で年初来高値を更新した。「フィジカルAI」関連のファナック(6954)、安川電機(6506)も一段高、きのう年初来安値を付けたサンリオ(8136)も大きく見直された。半面、東京エレクトロン(8035)、データセンター関連で直近上場来高値を付けた住友電気工業(5802)は後場も冴えず、高値圏の千代田化工建設(6366)も利益確定売りに押された。セルソース(4880)は今10月期営業赤字の見通しを発表し、一段安で年初来安値を更新、THK(6481)は大手証券の投資判断引き下げが観測された。
新興市場でも後場に入り、週末手仕舞いなどで下げ銘柄がやや増加、東証グロース250指数は伸び悩んだものの、小幅反発で取引を終えた。かっこ(4166)、オンコリスバイオファーマ(4588)、Liberaware(218A)が買われ、POPER(5134)、免疫生物研究所(4570)、タイミー(215A)が売られた。
| 2025年12月12日(金)市況解説 前引け | |
|---|---|
| 日経平均株価 | 50,610.04(+461.22) |
| TOPIX | 3411.51(+54.27) |
| 売買高概算 | 120878万株 |
前引け・反発-半導体除きほぼ全面高、TOPIX高値超え
12日午前の東京株式市場で日経平均株価は大幅反発、前日比461.22円高いの90610.04円で引けた。11日の米株市場でダウ工業株30種平均とS&P500が史上最高値を更新、前日の米利下げを好感する流れが継続し、主力株を中心に幅広い銘柄に買いが先行した。米オラクルの決算売りを背景としたきのうの下げを埋めて、一時1000円近く急伸し51000円台を回復する場面もあったが、半導体関連への売りも続き伸び悩んだ。米取引終了後に決算発表した半導体大手ブロードコムの時間外での急落が嫌気された一方、ハイテク株以外は買いが継続し、東証株価指数(TOPIX)は大幅反発で上場来高値を上回った。東証プライムの売買代金は概算で3兆6033億円、売買高は同12億878万株、値上がり銘柄数は全体の9割近い1440、値下がり136、変わらず30だった。業種別TOPIXは全33業種中、「鉱業」「水産・農林」を除く31業種が上昇、「繊維」「不動産」「銀行」「保険」などが値上がり率の上位に並んだ。メガバンクなどの金融株やトヨタ自動車(7203)、日立製作所(6501)、パナソニックホールディングス(6752)といった日本を代表する主力株が軒並み上昇、住友不動産(8830)が上場来高値を大きく更新するなど大手不動産もそろって大幅高した。非鉄市況の上昇を支えに住友金属鉱山(5713)、DOWAホールディングス(5714)も急伸し、大手商社も高値更新が相次いだ。8-10月期大幅増益のビジョナル(4194)は市場予想を上回ったとして大幅高。半面、アドバンテスト(6857)、東京エレクトロン(8035)はじめ半導体関連はほぼ全面安、三井ハイテック(6966)は2-10月決算で営業利益が前年比2割減で着地したことが嫌気され急落した。昨日決算発表では今4月期予想を下方修正したMacbeePlanet(7095)が16%安で年初来安値を割り込み、アインホールディングス(9627)は大幅増益ながら、直前に高値を付けていたこともあり、出尽くし反応が優勢に。カナデビア(7004)には証券会社の格下げが観測された。
新興市場でも見直し買いが優勢で、東証グロース250指数は反発した。トライアルホールディングス(141A)、Synspective(290A)、スリー・ディー・マトリックス(7777)が買われ、豆蔵(202A)、FFRIセキュリティ(3692)、サンバイオ(4592)が売られた。新規上場のフィットクルー(469A)は公開価格2200円に対し、3000円で初値を付けた。
更新のタイミング
「前引け」市況解説...12時30分ごろ
「大引け」市況解説...16時30分ごろ
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2025年12月15日(月)
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2025年12月12日(金)
【日経平均株価終値:50,836.55 前日比:+687.73 売買高概算:223505万株】
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2025年12月9日(火)
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