市況解説 2025年6月16日(月)
2025年6月16日(月)市況解説 大引け | |
---|---|
日経平均株価 | 38,311.33(+477.08) |
TOPIX | 2777.13(+20.66) |
売買高概算 | 160060万株 |
大引け・3日ぶり大幅反発-後場も上げ幅を拡大、一時500円超え上昇
16日の東京株式市場で日経平均株価は3日ぶりに大幅反発、前週末比477.08円高の38311.33円で取引を終え、中東警戒が直撃した13日の下落分を完全に取り戻した。戦闘激化などへの懸念がくすぶるなかでも、各国市場は落ち着きつつあり、ドル円相場の持ち直しとともに朝方から修正高のムードが広がった。短期筋等の先物買い戻しなどを巻き込みながら、指数寄与度の大きいアドバンテ(6857)などが急伸し、一時500円超え上昇する場面もあった。東証株価指数(TOPIX)も3日ぶりに反発。東証プライムの売買代金は概算で4兆712億円、売買高は同16億60万株、値上がり銘柄数は全体の7割にあたる1132、値下がり432、変わらず64だった。業種別TOPIXは全33業種中、「卸売」「非鉄金属」「繊維」など26業種が上昇、下落は「石油・石炭製品」「精密」「パルプ・紙」など7業種。アドバンテストには外資系証券の投資判断引き上げも観測され、一時10%高で日経平均を200円強押し上げた。ソフトバンクグループ(9984)、古河電気工業(5801)などAI関連投資の恩恵を受ける銘柄群への買いが目に付いた。防衛関連のIHI(7013)、三菱重工業(7011)も終日強く、海運大手も運賃上昇期待で買いが継続した。ホンダ(7267)は日産自動車(7201)との協業観測や採算改善の思惑が意識され、利食い先行で朝安で始まった良品計画(7453)は早々に切り返し、連日で上場来高値を更新した。半面、日本航空(9201)、HIS(9603)は地政学リスクを警戒した売りが重く、計画未達の決算を発表したギフトホールディングス(9279)が急落した。ENEOS(5020)が下げに転じるなど原油関連は上値が重く、13日に急伸したビジョナル(4194)は利益確定売りに押された。ニトリホールディングス(9843)は円安進行を嫌気。
新興市場も徐々に見直し買いが広がり、東証グロース250指数が3日ぶりに反発した。アクセルマーク(3624)、TENTIAL(325A)、3Dマトリックス(7777)が買われ、ブルーイノベーション(5597)、ispace(9348)、テラドローン(278A)が売られた。
2025年6月16日(月)市況解説 前引け | |
---|---|
日経平均株価 | 38,193.39(+359.14) |
TOPIX | 2771.81(+15.34) |
売買高概算 | 74354万株 |
前引け・反発―円安を好感した買い膨らむ
16日午前の東京株式市場で日経平均株価は反発し、前週末終値に比べて359.14円高い38193.39円で引けた。中東情勢が緊張の度合いを増すなかでも、円相場の弱含みを好感した海外勢の先物買いが膨らみ、底堅く推移した。配当再投資への思惑や株主還元など日本独自の好材料も支えとなっており、地政学リスクについてはある程度織り込みが進んだとの楽観的な見方が広がっている模様。東証株価指数(TOPIX)も反発。東証プライムの売買代金は概算1兆9904億円と引き続き低調で、同売買高は概算7億4354万株。値上がり銘柄数は1059、値下がり495、変わらず74だった。業種別TOPIXでは「鉄鋼」「海運」「非鉄」をはじめとする28業種が上昇、「石油・石炭製品」「精密」「空運」など5業種は下落。USスチールの買収問題が解決した日本製鉄(5401)に買いが先行、米オラクル株の大幅続伸を受けてアドバンテスト(6857)、ソフトバンクグループ(9984)など生成AI(人工知能)関連も賑わった。三菱重工業(7011)など防衛関連への買いも継続、川崎汽船(9107)など大手海運株には市況上昇への期待が広がった。通期利益予想を引き上げたアクシージア(4936)は急伸。反面、三井ハイテック(6966)は2-4月期の減益決算が嫌気され、エイチ・アイ・エス(9603)には増益ペースの鈍化を懸念した売りが殺到。今期見通しが失望売りを誘ったフリービット(3843)、日本ハウスホールディングス(1873)の下げもきつく、みずほ証の格下げが観測された近鉄グループホールディングス(9041)は年初来安値を更新した。
新興市場でも地合いが好転し、東証グロース250指数が大幅反発。QSP研究所(5595)、Heartseed(219A)、アジャイルメディア・ネットワーク(6573)が買われ、サンバイオ(4592)、Liberaware(218A)、ツクルバ(2978)は売られた。
更新のタイミング
「前引け」市況解説...12時30分ごろ
「大引け」市況解説...16時30分ごろ
市況解説は、投資判断の参考となる情報の提供を目的とするもので、投資に関する最終決定は、お客様ご自身の責任と判断でなさいますようお願い申し上げます。
市況解説 バックナンバー
-
2025年6月16日(月)
【日経平均株価終値:38,311.33 前日比:+477.08 売買高概算:160060万株】
-
2025年6月13日(金)
-
2025年6月12日(木)
-
2025年6月11日(水)
-
2025年6月10日(火)
金融商品の取引にかかる手数料およびリスクについて
当社が取扱う商品等へのご投資には、各商品等に所定の手数料等をご負担いただく場合があります。また、各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。商品ごとに手数料等およびリスクは異なりますので、当該商品等の契約締結前交付書面、目論見書、お客様向け資料等をお読みください。
ご留意事項
- 当サイトに掲載されている情報は、当社のご案内やその他の情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。情報のご利用にあたっては、お客様ご自身で判断なさいますようお願いいたします。
- 当サイトに掲載されている情報に関しては万全を期してはおりますが、その正確性、確実性を保証するものではありません。また、掲載されている情報等は最新の情報ではない可能性があり、予告なく変更・廃止されることもありますので、あらかじめご了承ください。
- 万一、当サイトに掲載されている情報を用いたことにより、何らかの損害を被った場合でも、当社および当社に情報を提供している第三者は一切責任を負うものではありません。
- 当サイトからバナー・テキストリンク等でアクセスできる第三者が運営するサイトは各々の責任で運営されているものであり、こうした第三者サイトの利用により生じたいかなる損害に関しても、当社は一切責任を負うものではありません。
- 証券投資に関する最終決定は、お客様ご自身で判断いただきますようお願いいたします。