市況解説 2024年8月2日(金)
2024年8月2日(金)市況解説 大引け | |
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日経平均株価 | 35,909.70(-2,216.63) |
TOPIX | 2537.60(-166.09) |
売買高概算 | 297030万株 |
大引け・大幅続落-日経平均は史上2番目の下落幅を記録
2日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に続落、前日終値に比べ2216.63円安い35909.70円で引けた。昨日の欧米株式市場では、主要株価指数がいずれも急落。前日に1000円級の急落を演じた日本市場でも株安の連鎖が止まらず、日経平均株価も大幅続落で取引を開始。大半の銘柄が売り気配スタートとなる中で、日経平均も下げ幅をさらに拡大。後場になっても断続的な売りが続き、日経平均は1月下旬以来およそ半年ぶりの安値に沈んで取引を終了。日経平均の1日の下落幅としてはブラックマンデーのあった1987年10月20日(3836.48円安)に次ぐ、史上2番目のワースト記録となった。
東証株価指数(TOPIX)も大幅続落。東証プライムの売買代金は概算で6兆6429億円、売買高は同29億7030万株、値下がり銘柄数は全体の99%にあたる1626、値上がりは14、変わらずが5だった。業種別TOPIXでは全33業種が下落し、「証券」「銀行」「保険」の下落が特に厳しい。個別では、4~6月期の最終利益がコンセンサス(市場予想)を下回った大和証券グループ本社(8601)は株式相場の急落も相まって19%安の大暴落。野村ホールディングス(8604)や岡三証券グループ(8609)、SBIホールディングス(8473)などの証券株にも相場の先行きを懸念した売りが広がり、年初からの上昇が目立っていた三菱重工業(7011)や日立製作所(6501)、三越伊勢丹ホールディングス(3099)なども投げ売り状態。指数寄与度の高い東京エレクトロン(8035)やアドバンテスト(6857)、ソフトバンクグループ(9984)などの値がさハイテク株も全面安となり、三井住友フィナンシャルグループ(8316)やみずほフィナンシャルグループ(8411)、楽天銀行(5838)などの銀行株も大引けにかけて一段安となった。半面、好調な4~6月期決算を発表したJVCケンウッド(6632)はストップ高まで上昇し、上期(4~9月期)の業績見通しを上方修正した日本ハム(2282)も急伸。通期の業績見通しを上方修正した日本製鉄(5401)も小高く、コナミグループ(9766)も好決算を手掛かりに上昇。株式相場の大暴落を受け、アステラス製薬(4503)やコーセー(4922)などのディフェンシブ株の一角にも上昇する銘柄があった。
新興市場も暴落で、東証グロース市場250指数は5月30日以来約2か月ぶりに年初来安値を更新。シンカ(149A)、ユニフォームネクスト(3566)、インテグラル(5842)が下落し、セルシード(7776)、ビリングシステム(3623)、サクシード(9256)が上昇した。
2024年8月2日(金)市況解説 前引け | |
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日経平均株価 | 36,261.85(-1,864.48) |
TOPIX | 2577.51(-126.18) |
売買高概算 | 154072万株 |
前引け・大幅続落-世界的な株安が連鎖、一時2000円超下落の歴史的暴落
2日午前の東京株式市場で日経平均株価は大幅に続落、前日終値に比べ1864.48円安い36261.85円で引けた。昨日の欧米株式市場では、主要株価指数がいずれも急落。前日に1000円級の急落を演じた日本市場でも株安の連鎖が止まらず、日経平均株価も大幅続落で取引を開始。大半の銘柄が売り気配スタートとなる中で、日経平均も下げ幅を拡大して10時過ぎには2000円超の下落を記録。その後はやや下げ幅を縮小する場面も見られたが、歴史に残る下落幅を記録して午前の取引を終えた。
東証株価指数(TOPIX)も大幅に続落。東証プライムの売買代金は概算で3兆3062億円、売買高は同15億4072万株、値下がり銘柄数は全体の98%にあたる1611、値上がりは28、変わらずが6だった。 業種別TOPIXでは全33業種が下落し、「証券」「保険」「銀行」の下落が特に厳しい。個別では、4~6月期の最終利益がコンセンサス(市場予想)を下回った大和証券グループ本社(8601)は株式相場の急落も相まって17%安の大暴落。野村ホールディングス(8604)や岡三証券グループ(8609)、SBIホールディングス(8473)などの証券株にも相場の先行きを懸念した売りが広がり、年初からの上昇が目立っていた三井住友フィナンシャルグループ(8316)やみずほフィナンシャルグループ(8411)、東京海上ホールディングス(8766)などの銀行・保険株も急落。指数寄与度の高い東京エレクトロン(8035)やアドバンテスト(6857)、ソフトバンクグループ(9984)などの値がさハイテク株も全面安となり、円安によるインバウンド需要を取り込んできた三越伊勢丹ホールディングス(3099)や高島屋(8233)などの百貨店株も厳しい下げとなった。半面、好調な4~6月期決算を発表したJVCケンウッド(6632)はストップ高まで上昇し、上期(4~9月期)の業績見通しを上方修正した日本ハム(2282)も急伸。通期の業績見通しを上方修正した日本製鉄(5401)も小高く、同じく住友電気工業(5802)も業績見通しの引き上げを手掛かりに上昇。株式相場の大暴落を受け、アステラス製薬(4503)や東京ガス(9531)などのディフェンシブ株の一角にも上昇する銘柄が目に付いた。
新興市場は安く、東証グロース市場250指数も大幅続落。ユニフォームネクスト(3566)、ライトアップ(6580)、雨風太陽(5616)が下落し、セルシード(7776)、モダリス(4883)、クオリプス(4894)が上昇した。
更新のタイミング
「前引け」市況解説...12時30分ごろ
「大引け」市況解説...16時30分ごろ
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【日経平均株価終値:35,909.70 前日比:-2,216.63 売買高概算:297030万株】
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