厳しい寒さの冬を迎え、春が待ち遠しい季節となりました。
2月の有名なイベントとして、バレンタインデーが挙げられます。
日本では「女性から男性へチョコレートをあげる」というイメージが定着していますが、ヨーロッパ諸国やアメリカでは、むしろ逆に「男性から女性に」プレゼントをあげるなどして、ディナーやデートを楽しむ、というのが一般的です。
プレゼントの内容も、チョコレートに限らず、スイーツ、花束、ジュエリー、バルーンなどさまざまなアイテムがショップに並びます。アメリカの幼稚園や小学校では、メッセージカード、お菓子、文房具、シールなどを友だちや先生と交換しあう行事として定着しているようです。
さて、なぜバレンタインデーと名付けられ、カップルで祝うことになったのか皆さん知っていますか?
実はローマにバレンタイン司祭という聖職者がいて、皇帝から結婚を禁止されていた兵士を助けていました。そして、バレンタイン司祭は多くの兵士たちを結婚させましたが、皇帝にばれて殺されてしまったのです。
この殉教の日が2月14日で、彼の死を悼む宗教的行事として祝われ始めたのです。徐々にこの日に愛の告白をしたり、プロポーズの贈り物をしたりする日になったと言われています。
バレンタインデーの後に訪れるアメリカの祝日として、「プレジデントデー」があります。
この日は、初代大統領ジョージ・ワシントンと第16代大統領エイブラハム・リンカーンの両方の誕生日を祝う記念日です。連邦政府では正式には、「ワシントンの誕生日」と呼称されており、アメリカ初代大統領ジョージ・ワシントンの誕生日として2月22日に設定されたことが起源となっています。現在は多くの州で2月第3月曜日(2021年は2月15日)が祝日とされています。
例年であれば、ショッピングモールやデパートなどでプレジデントデーセールが行われたり、全米各地で、独立戦争や南北戦争の格好を忠実に再現したパレードが開催されたりしています。
その他には、プレジデントデーにはチェリーパイを食べるという習慣があるようです。これは「ワシントンが幼い頃に桜の木を傷つけてしまったが、正直に父親に打ち明けたため許された」という逸話から、ワシントンは正直者のシンボルとなり彼の誕生日にチェリーパイが食べられるようになったそうです。