街を歩けば、クリスマスソングやイルミネーション(今年は自粛ムード漂いますが・・・)が賑やかな季節となってきました。
日本では、恋人たちのためのビッグイベントである12月24・25日(特に24日のイブ)ですが、アメリカのキリスト教徒にとっては、24日はミサや宗教儀式を行う厳かな日。そして、25日は家族と食事をしたり、お祈りをしたりとしっとりとした静かな時間をすごす大事な日で、祝日でもあるのでどこもかしこもお店は休みで、街中も落ち着いた雰囲気だそうです。
ちなみに、挨拶は「Merry Christmas!」が定番の印象ですが、多宗教国家のアメリカでは「Happy Holidays!」と、キリスト教徒以外への配慮ある言葉が良く使われているようです。他にも、クリスマスツリーは本物のもみの木(ツリー専用の廃棄場所が用意されるレベル)だったり、デザートはケーキではなくクッキーだったりと、日米でのクリスマス文化の違いは多々あるようです。
大晦日のカウントダウンで一番有名なのは、NYタイムズスクエアで行われるもので、年明けの瞬間には花火が上がったり、紙ふぶきが舞ったり、それはもうお祭りというにふさわしい超派手な演出で人々を楽しませてくれます(ただ、例年は100万人もの人が集まると言われていますが、今年は・・・)。
また、日本と違いアメリカはタイムゾーンがいくつもあるので、同じアメリカでも場所によっては、年明けが最大5時間ものズレが生じてしまうそうです。日本人には不思議な感覚ですね。
アメリカでも1月1日は祝日です。ただ、日本のお正月とは違い、おせちを食べるわけでも凧揚げや羽子板で遊ぶわけでもなく、フツーの祝日です。年賀状もありません。
どうやら、アメリカ人にとって1月1日は、「カウントダウンではしゃいだ分を休む日」という感覚のようです。そして、2日からはフツーに出社です(今回は1/2=土曜、1/3=日曜なので4日から)。日本人は、1月中旬くらいまでフワフワした感じが続きますが、アメリカ人はこの日でホリデー気分は終了。
したがって、アメリカでは、「11月第4木曜日の感謝祭」から「1/1の祝日」までの1ヶ月強が年末ホリデーシーズン。「12/24のクリスマスイブ」から「1/15の小正月」までが、日本のホリデーシーズンと位置づけられそうです。またその中でも、やはり、アメリカ人にとっては""クリスマス""、日本人にとっては""お正月""が一番大事な日と言えるのではないでしょうか。
要約すると、
「日本の年末年始」が「アメリカのクリスマス」、
「アメリカの年末年始」が「日本のクリスマス」と
まとめられそうです。
【日米の違い】年末年始の過ごし方
日本 | 米国 | ||
---|---|---|---|
クリスマス | メイン日 | 12月24日 | 12月25日 |
位置づけ | お祭り | 宗教儀式 | |
挨拶語 | Merry Christmas | Happy Holidays(キリスト教徒以外にも配慮) | |
挨拶状 | クリスマスカード (少し流行ってきた程度) |
クリスマスカード (家族・友人から仕事関係者まで年賀状並の盛大さ) |
|
食事 | フライドチキン | ローストターキー | |
デザート | ケーキ | クッキー | |
ツリー | 模倣のもみの木 (クリスマスが終わったら片付けます) |
本物のもみの木 (年明けまで飾られます) |
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プレゼント | 1人1個 | たくさん | |
年末年始 | 休日 | 12月31日~3日 | 1月1日だけ |
位置づけ | わびさび | お祭り | |
挨拶語 | 「良いお年を」「明けましておめでとうございます」 | 「(年が明けても明けなくても)Happy New Year」 | |
挨拶状 | 年賀状 | 特になし | |
食事 | おせち、お雑煮 | 特になし | |
イベント | 大掃除、年越そば、除夜の鐘、紅白歌合戦、 初詣、お年玉、書初め・・・ |
カウントダウン |