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市況解説 2024年10月1日(火)

2024年10月1日(火)市況解説 大引け
日経平均株価 38,651.97(+732.42)
TOPIX 2690.78(+44.84)
売買高概算 196258万株

大引け・大幅反発―解散・総選挙への思惑も追い風に

1日の東京株式市場で日経平均株価は大幅反発、前日比732.42円高の38651.97円で取引を終えた。米株高や円高進行の一服が投資家心理を上向かせるなか、日銀短観9月調査の内容を評価する向きも多く、自律反発狙いの買いを巻き込んで幅広い銘柄に買いが膨らむ展開となった。戻り待ちの売りで伸び悩む場面もあったが、解散・総選挙への思惑などを背景に短期筋の先物買いは途切れず、後場に入ると上げ幅を800円近くに広げる場面があった。東証株価指数(TOPIX)も大幅反発。東証プライムの売買代金は概算4兆1843億円、同売買高は概算19億6258万株で、値上がり銘柄数は全体の3/4超の1272に達し、値下がり331、変わらず40。業種別TOPIXでは「空運」「陸運」を除く31業種が上昇、「機械」「証券」「卸売」「電気機器」が値上がり率上位に並んだ。輸出関連主力株が軒並み買われ、著名投資家バフェット氏率いる投資会社の円建て社債発行準備報道を受けて、伊藤忠商事(8001)など大手商社株が軒並み高となったことも市場心理を強気に傾けた。三菱重工業(7011)や日本製鋼所(5631)など防衛関連の上げも目立ち、しまむら(8227)は3-8月期業績の上振れが好感された。東京建物(8804)にはSMBC日興証券の格上げが観測された。反面、富士電機(6504)には競争激化懸念が浮上、昨日賑わったモリタホールディングス(6455)、能美防災(6744)は利食い売りに押された。ラクス(3923)やSHIFT(3697)といった高PER(株価収益率)銘柄の一角も冴えず、Genky DrugStores(9267)は9月月次が嫌気された。米投資ファンドが実勢価格を大きく下回る価格で公開買い付け(TOB)を始めると伝わったティーガイア(3738)には失望売りが殺到、ストップ安比例配分された。

新興市場でもリスクオンの流れが強まり、東証グロース250指数が上げ幅を拡大。ジーエヌアイグループ(2160)、ドリコム(3793)、Liberaware(218A)が買われ、FFRIセキュリティ(3692)、BuySell Technologies(7685)、農業総合研究所(3541)は売られた。


2024年10月1日(火)市況解説 前引け
日経平均株価 38,476.33(+556.78)
TOPIX 2678.40(+32.46)
売買高概算 98453万株

前引け・大幅反発―米株高・円高一服を好感、自律反発狙いの買いも

1日午前の東京株式市場で日経平均株価は大幅反発し、前日終値に比べて556.78円高い38476.33円で引けた。米株高や円高進行の一服を背景に投資家心理が上向き、幅広い銘柄に買いが優勢となった。寄り前に発表された日銀短観9月調査で、自然災害による影響が軽微なものに留まっていることが明らかとなったことも安心感につながり、昨日の大幅安の反動も巻き込んで先物主導で上げ幅を拡大、一時700円超上昇する場面があった。東証株価指数(TOPIX)も大幅反発。東証プライムの売買代金は概算2兆1006億円、同売買高は概算9億8453万株で、値上がり銘柄数は1126、値下がり463、変わらずが53。業種別TOPIXでは「機械」「卸売」「証券」をはじめとする27業種が上昇、「空運」「陸運」「パルプ・紙」など6業種は下落。ファーストリテイリング(9983)や東京エレクトロン(8035)、TDK(6762)が指数を押し上げ、ソフトバンクグループ(9984)は「チャットGPT」を開発したオープンAI社への出資報道も材料視された。本日から中国の大型連休が始まったことを受けて三越伊勢丹ホールディングス(3099)などには思惑買いが膨らみ、ローム(6963)は半導体分野におけるデンソー(6902)との連携検討報道が好感された。反面、ニトリホールディングス(9843)や神戸物産(3038)など円高メリット銘柄の一角が売られ、花王(4452)などディフェンシブ関連にも冴えない銘柄が目に付く。自動車検査不正の影響で業績が下振れしたKOA(6999)は大幅に3日続落、アイカ工業(4206)は持ち合い解消に伴う需給悪化懸念が重荷となった。昨日急伸した楽天銀行(5838)には利食い売りが嵩んだ。

新興市場でも地合い好転を映じて幅広い銘柄に買いが膨らみ、東証グロース250指数が大幅反発。GENDA(9166)、イシン(143A)、QPS研究所(5595)が買われ、インテグループ(192A)、フューチャーリンクネットワーク(9241)、ヘリオス(4593)は売られた。スタンダード市場に新規上場したシマダヤ(250A)は、公開価格1880円に対し1760円の初値を付けた。


更新のタイミング
「前引け」市況解説...12時30分ごろ
「大引け」市況解説...16時30分ごろ
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