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市況解説 2024年9月2日(月)

2024年9月2日(月)市況解説 大引け
日経平均株価 38,700.87(+53.12)
TOPIX 2715.99(+3.36)
売買高概算 140154万株

大引け・小幅続伸-一時39000円台回復で達成感、売りは限定

2日の東京株式市場で日経平均株価は小幅に続伸、前週末比53.12円高の38700.87円で取引を終えた。30日の米株高や1ドル146円台への円弱含みを支えに朝方に430円超え上昇して、心理的節目の39000円を回復して取引をスタートしたが、その後は戻り待ちの売りに上値を抑えられた。後場には170円超えの下落場面もあったものの、下値を売り叩く動きは限られ、再度持ち直した。東証株価指数(TOPIX)は小幅に5日続伸。東証プライムの売買代金は概算で3兆3216億円、売買高は同14億154万株、値上がり銘柄数は628と値下がり967を下回り、変わらず51だった。業種別TOPIXは全33業種中、「非鉄金属」「銀行」「その他金融」など19業種が上昇し、下落は「医薬品」「海運」「陸運」など14業種。内外金利上昇を支えに銀行株が総じて強く、ホンダ(7267)、安川電機(6506)など輸出関連の一角が終日堅調だった。データーセンター向け拡大期待を支えにフジクラ(5803)が連日で上場来高値を更新、電力各社のほか防衛予算への思惑も重なり川崎重工業(7012)、IHI(7013)が一段高した。村田製作所(6981)、TDK(6762)などのアップル関連には見直し買いが継続、三越伊勢丹ホールディングス(3099)などの百貨店は円高一服も手掛かりにインバウンド期待がやや復活する格好となった。決算発表受けてACCESS(4813)、ラクーンホールディングス(3031)がともに急伸。半面、先週上場来高値を付けた第一三共(4568)、中外製薬(4519)はじめ医薬品が利益確定売りに押され、ギフティ(4449)、GMOペイメントゲートウェイ(3769)などの高PER(株価収益率)株は金利上昇が重荷となった。東京エレクトロン(8035)、SCREENホールディングス(7735)は対中半導体規制に伴う不透明感から後場失速、SANKYO(6417)も急伸が続いていたことで徐々に過熱警戒の売りが優勢となった。株式売り出し発表の浜松ホトニクス(6965)は年初来安値を更新。

新興市場でも中小型グロース(成長)株への手仕舞い売りが重荷となり、東証グロース250指数は反落した。雨風太陽(5616)、サンバイオ(4592)、ドリコム(3793)が売られ、T.S.I.(7362)、サスメド(4263)、タイミー(215A)が買われた。


2024年9月2日(月)市況解説 前引け
日経平均株価 38,709.88(+62.13)
TOPIX 2712.56(-0.07)
売買高概算 74661万株

前引け・小幅続伸―一時39000円台回復も円安一服などで伸び悩む

2日午前の東京株式市場で日経平均株価は小幅続伸し、前週末終値に比べて62.13円高い38709.88円で引けた。良好な経済指標を受けて米景気安心感が広がった30日の米国市場の流れを引き継ぎ、幅広い銘柄に買いが先行。400円超上昇し、取引時間中としてはおよそ1ヵ月ぶりに節目の39000円を上回る場面があったが、上値には戻り待ちの売りが膨らんだうえ、円安・ドル高進行が一服したことなども重荷となり、その後は伸び悩んだ。東証株価指数(TOPIX)は小幅ながら下げに転じた。東証プライムの売買代金は概算1兆6838億円、同売買高も概算7億4661万株とともに盛り上がりを欠き、値上がり銘柄数は472と、値下がり1123を大きく下回った。変わらずが51。業種別TOPIXでは「非鉄」「銀行」「証券」など14業種が上昇、「医薬品」「陸運」「不動産」をはじめとする19業種は下落。アドバンテスト(6857)や東京エレクトロン(8035)、TDK(6762)などの値嵩ハイテク株が指数を押し上げ、防衛予算拡大への思惑を背景に川崎重工業(7012)、IHI(7013)などが賑わった。通期見通しを引き上げたトリケミカル研究所(4369)には買いが殺到、東京センチュリー(8439)にはSMBC日興証の格上げが観測された。イビデン(4062)は米インテル株急騰を材料視した買いで6日ぶりに反発。反面、ニトリホールディングス(9843)は円相場の弱含みが嫌気され、ホーチキ(6745)には持ち合い解消に伴う需給懸念が広がった。高値圏に位置するTOTO(5332)には手じまい売りが継続、民事訴訟による業績懸念が尾を引くスギホールディングス(7649)は4日続落。

新興市場では、東証グロース250指数が反落。買い先行で始まったものの、上値の重さを嫌気した売りが広がる展開となった。アンジェス(4563)、アイズ(5242)、ペルセウスプロテオミクス(4882)が売られ、QPS研究所(5595)、Laboro.AI(5586)、フューチャーリンクネットワーク(9241)は買われた。


更新のタイミング
「前引け」市況解説...12時30分ごろ
「大引け」市況解説...16時30分ごろ
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