指値注文の場合、同値が市場で成立しても成約するとは限りません。「買」ならば指値より低い価格が成立した場合、「売」ならば指値より高い価格が成立した場合は必ず成約します。 例えば、下記の状態で300円の買付注文を100株出している場合。 500株 303円 100株 302円 300株 301円 300円 500株 299円 300株 298円 200株 市場の取引は価格優先・時間優先の原則で成約します。同値の注文であれば先に発注された注文から順番に成約します。お客様の注文が500株の先頭であれば、300円で100株でも成約が有れば、お客様のご注文が約定します。
【寄付後のご注文の場合】 お客様の注文が上記500株の最後であれば、300円で400株の成約が有ってもお客様のご注文は約定しません。その後、大引まで300円の約定が無ければ、その日は不出来のままということになります。銘柄によっては、同指値の注文が10万株単位になるものも有りますので、その場合は同値の成約が数十万株有ってもお客様のご注文が約定しない可能性は有ります。その場合、お客様の注文が約定する順番を待っている状態です。この順番待ちのため、市場では同値の約定が成約していても、お客様のご注文がなかなか成約しない場合があります。
【寄付前のご注文の場合】 また、寄付前の注文はいくら早く出していても、寄前注文として時間的には同一に扱われます。この場合、取引所での成約株式の振分けは証券取引所が一定の配分ルールに基づいて各証券会社に対して行い、各証券会社が各お客様への振分けを各社の基準に基づいて行います。 東京証券取引所の場合は、注文株数を各証券会社ごとに合算した後、注文株数の多い証券会社から順番に1売買単位ずつ制約株数を(残数が0になるまで)配分します。 各証券会社への成約株数配分後は、その配分数量を各証券会社内でお客様へ割当てることになります。証券各社では配分された約定を各社のルールに基づいてお客様の注文に割当てます。当社の場合は、原則としてご注文の受付順に割当てていますので、一旦お客様のご注文が成約し始めれば、当社へ割当が有る度にお客様のご注文が成約する事になります。 ※前場の寄り後に発注されたご注文も、後場に持ち越された場合は後場の「寄り前注文」となります。
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